石原一彦の発言 (決算委員会)
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○説明員(石原一彦君) ただいま二宮委員から御質問のうち事件の概要という点でございますが、いわゆる田中彰治事件につきましては、去る八月二十六日東京地方検察庁検察官から東京地方裁判所に対し公判請求をいたしました。その氏名は、田中彰治に対しまして恐喝、詐欺、背任事件であります。それからその子供であります田中彰に対しまして恐喝、並びにその田中彰治の秘書役をつとめていたという菅谷恒進に対しまして恐喝、及び田中稔、堀川正雄、志和池孝介に対して偽証という事件でごごいます。
まず第一に、田中彰治、田中彰、菅谷恒進に対する恐喝の公訴事実の概要でございますが、それは、被告人田中彰治は、国際興業株式会社会長兼日本電建株式会社代表取締役小佐野賢治から手形割引による融資を受けていたが、右の約束手形計四通、金額合計一億円になりますが、その決済が不能の見通しになりまして、小佐野に決済延期方を依頼いたしましたが、承諾を得られなかったということから、小佐野がいわゆる旧虎の門公園あと国有地の払い下げを受けたことなどが、参議院決算委員会において論議されていたのに乗じて、小佐野が関与した一連の国有地払い下げ等につきまして不正があるとして脅迫し、右手形の決済の延期を承諾させようと企てまして、昭和四十年七月二十日過ぎころ、東京都中央区にあります国際興業株式会社におきまして、先ほど申し上げました小佐野に対して、前記旧虎の門公園あと国有地の払い下げ問題に関する質疑を記載した昭和四十年五月七日付参議院決算委員会の速記録を示し、自分は決算委員でやる気でやればどんなことでもできる、自分の考えで虎の門払い下げ問題を押えることもできるから、自分の言うとおりにすれば損はないという趣旨のことを申し向けて脅迫し、次いで小佐野との右交渉方を被告人田中彰、菅谷恒進に命じました。そこで、この田中彰治、田中彰、菅谷恒進が共謀いたしまして、ここで共謀ができました。同年七月二十七日ころ、右の会社におきまして、小佐野に対し、旧虎の門公園あと等の国有地の払い下げに国際興業株式会社が関係して不正を働いていることが判明しているから、もし手形の書きかえに応じなければ、これらの不正を公にするという趣旨のことを言いまして脅迫し、前記手形の書きかえを要求し、小佐野が右の要求に応じなければ、その国有地払い下げ問題等が衆議院決算委員会で取り上げられ、払い下げ契約の解除等不利な事態を招き、一方これが一般に公表されますれば、国際興業株式会社及び日本電建株式会社等の信用を傷つけ、営業に支障を来たすおそれあるものと困惑、畏怖させ、よって同月二十九日ごろから八月十日ごろまでの間に右手形を書きかえさせ、さらに小佐野が右のごとく畏怖しているのに乗じまして、前同様融資を受けるため、小佐野に交付してあった約束手形合計五通、金額一億四千万円になりますが、それを九月二十日ころから同月二十七日ころまでの間に順次書きかえさせまして、これらの約束手形合計九通の割引により融資を受けた合計二億四千万円の返済期日を延期させ、もって財産上不法の利益を得たというのが恐喝事件であります。
次は、田中彰治個人の事件でございまして、背任、詐欺の点でございます。