石原一彦の発言 (決算委員会)

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○説明員(石原一彦君) 背任事件と、次に申し上げます詐欺事件は、大体同じように行なわれた点でございますが、いま申し上げましたような小佐野から融資を受けておる金額が一億五千万円になりました。さらに融資を受けたいというために、自分が他人から提供を受けておりました土地を担保に供したのであります。そのために、小佐野に対しまして、所有権の保存登記の済証、あるはい関係者の白紙委任状、印鑑証明書等を小佐野に引き渡しておきましたが、小佐野がまだ登記をしていない間に、その分を別途東京温泉株式会社取締役の許斐氏利氏に提供をしたという件であります。これが背任になります。
 一方、ただいま申し上げました許斐氏利氏に対しましては、先ほど申し上げましたように、小佐野に対してすでに担保に提供されてあるにもかかわらず、この事情を秘しまして、それを担保として金を貸してくれということを申し向けまして、相手をだまし、東京温泉株式会社の常務取締役から借入金名下で現金四千七百七十二万五千円の交付を受けて騙取したという事件が詐欺でございます。
 次は、いわゆる深谷団地といいますか、日本住宅公団の土地に関する詐欺でございまして、被害者は大映の社長の永田雅一氏であります。日本住宅公団から田中が土地を譲り受けましたが、その土地につきましては工場の建設を終わるまで所有権を移転してはならないというような特約があったのでございますが、その特約事情等を秘しまして、転売すれば相当もうかるというようなことを申し向けまして、結局大映社長の永田氏のところから金額合計一億円になります小切手二通と約束手形三通を受けたという事件であります。
 第二は、これは田中彰治には関係なく、そのほかの先ほど申し上げました偽証でございますが、いわゆる新聞等で言っております世田ケ谷の岡本町の土地の件につきまして偽証したという事件であります。
 それからなお、八月二十九日に田中彰治を、いまの事件で起訴されて拘留中ではありますが、別に逮捕いたしました。その事実は、偽証とそれから偽証教唆、詐欺未遂とそれから恐喝であります。これは簡単に申し上げますと、偽証事件につきましては、いわゆる大阪拘置所の土地問題と称する事件でございます。上野浩という者が恐喝未遂で起訴されておりますが、それに田中彰治は関係したのでありますが、その公判におきまして、その関係がないという旨の偽証をしたという事件であります。
 それから二番目の偽証教唆、詐欺未遂の事件は、先ほど申し上げました田中稔、堀川、志和池の偽証事件につきまして、田中彰治が偽証教唆をした。それから詐欺、これはその土地を自分でとろうとした点がありましたが、判決で請求棄却になりましたので、詐欺は未遂に終わったという事件であります。
 最後の恐喝事件は、いわゆる丸善石油事件と称するものでございます。丸善石油がほかに売った土地を、これは自分が前から売却のあっせん方を頼まれていたんだといういわば言いがかりをつけまして、自分に安く売れと言って、それに要求に応じなければ、また問題とするぞということで小切手三千万円の交付を受けたという恐喝事件であります。
 以上の点がいわゆる田中彰治事件の大体の概略でございます。

発言情報

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発言者: 石原一彦

speaker_id: 10888

日付: 1966-09-01

院: 参議院

会議名: 決算委員会