二宮文造の発言 (決算委員会)
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○二宮文造君 概要を承わりまして、私が心配しておりましたように、公訴事実の中にいわゆる会議録を示して云々ということがただいま出てまいりました。この事件を契機にいたしまして、私どもが昨年以来非常に心配しておりますことは、あるいは吹原事件といい、あるいは大橋事件といい、森脇事件といい、一連の政財界に連なる黒い霧というものが国民の脳裏の中に非常に深く焼きつけられております。そのところへこういうふうな事件が発生いたしまして、冒頭にもすでに述べましたように、国会審議のあり方とかあるいは国政調査権と捜査権の競合とかという問題が出てまいりました。私ども決算委員の一人として、いまさらこのようなことを云々されるということは非常にふんまんやるかたない。私どもが決算委員会においてただしてきた姿勢というものは、あくまでも国民大衆に基盤を置いて、政府の施策がそのまま忠実に行なわれているかどうか、不正が行なわれていないか、あるいは国民の利益が害されていないかというような問題に焦点を当てて忠実にやってまいった。ただ不心得の人間がここに出来して、それを契機に云々されるということは、言語道断である、こういう見解を持っております。ところが、新聞その他の論調を見てみますと、確かに国会の権威は失墜した。ある新聞には、決算委員会の権威が失墜したというふうにも言っております。さらに、国有財産の管理問題につきましてこういうふうに言っております。「そこで代議士など有名者のカオがものをいうことになる。これでは国有財産の払い下げが利権の対象になることは避けられない。このようにみると、問題は政治のあり方や政治家のモラルにつながっているといえよう。」、こういうふうな論調も見えますし、ある社説には「われわれがこの事件を重視するのは、この種の悪徳政治家を横行させる要因がわが国の政財界に潜在していると思われるからである。現に、両院決算委で追及された国有財産払い下げ問題の背景を見ると、いずれもかなりの政治家が介在している事実は、それを示唆するものにほかなるまい。また、決算委などで問題が取り上げられると、関連産業から巨額の資金が政治資金のほか〃あいさつ料〃などの名目で提供されるともいわれるが、これは財界筋の弱味を示すものであり、このような政財界のなれ合いが田中事件を生んだと見てよいのではないか。」、あるいは次の社説には「それをさらにつきつめてみれば、結局は選挙を中心として「政治に金がかかりすぎる」という一事につきる。」、こういうふうな論調をもちまして、ここで政界の姿勢を正してもらいたい、国有財産にからまる黒い霧というものを一挙に晴らしてもらいたいということが、新聞のみならず、国民大衆のあげての望みであります。こういう政治家のモラルというものについて国有財産のいわば総元締めである大蔵大臣はどのようにお考えになっておられるか、この点をまずお伺いしたい。