二宮文造の発言 (決算委員会)
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○二宮文造君 私が大臣にお伺いしたのは、いわゆる政治家のモラルというものについてお伺いをしたわけでありますが、大臣の御答弁は、国有財産の払い下げ一般と、一般論で御答弁されましたので、若干私のお伺いしたい意図と違うわけですが、私、昨年来、国有財産の払い下げにつきまして、数々の私自身の疑点につきまして政府の関係の皆さんの答弁を伺ったわけでございますが、はなはだもって解せない部面がたくさんございます。たとえば、今度の事件につきまして、田中彰治代議士が小佐野賢治氏を恐喝をした、こう言われておりますが、私払い下げの契約書からずっと関係書類を調べてまいりましたけれども、小佐野賢治という方の名前が出てくるところはございません。なぜそういうふうな小佐野賢治氏に対して恐喝が行なわれるかということをさらに深く検討してまいりますと、国民がいま疑問に思っているのは、その金額が億をこえる金額である。億をこえる金額の恐喝が成立するとなるならば、その本体であるところの払い下げに不正があるのではないか、これが国民の解せない第一点であろうかと思います。しかも、証拠書類の上には全然小佐野賢治氏の名前が出てこない。その関係者をなぜ恐喝をしたか、こういう事実について、ある新聞には、「ところが田中代議士は、某政治家を通じ、国際興業会長小佐野氏に手形割引を依頼していたが」云々とここに出ておりますし、さらにある週刊雑誌には、小佐野氏が田中と知り合ったのは自民党の田中角榮幹事長の紹介によるといわれる、こういうふうな、これは国民が全部見ております。そうしますと、私はここでどうしても明らかにしていただかなきやならぬことは、この払い下げが行なわれたのが三十八年の十月の一日の日付である。しかも、巷間三十数億円するこの国有財産が、僅々十二億足らずで払い下げられておる。その当時の大蔵大臣は田中角榮氏である。さらに、いま表面上は全然関係がないと申し上げましたけれども、この払い下げを受ける実力者は小佐野賢治氏であるということは、これはもう大臣よく御承知のことだと思います。そこで、ここに田中角榮氏と小佐野賢治氏との関係が出てくる。さらに、もう一つ私どもふしぎに思いますのは、その田中角榮氏は、昭和三十六年五月二十六日日本電建の代表取締役に就任されておる。三十七年七月十八日大蔵大臣就任と同時に辞任届けが出ておりますが、その田中角榮氏が代表取締役を辞任した日本電建は、現在小佐野賢治氏が代表取締役をやっておる。こういうことは周知の事実になっております。ならば、私ども、こういうふうに一連に結びつけていきますと、再三この委員会の席上でも私問題にいたしましたけれども、この払い下げが誤っていたのではないか——これは時間がありませんので説明は抜きにいたしますが、大臣はその経緯はよく御承知だと思います。この際大蔵省としては、当然、事件の発端になった問題でもあり、その払い下げについて国民の間にとやかく言われるような問題が解決されないでいるということは、田中角榮氏自身の信用にも問題がある。与党の幹事長でもあり、この際この払い下げの問題について大蔵省の見解を私ははっきりしていただきたいと思うのですが、いかがでしょう。