二宮文造の発言 (決算委員会)

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○二宮文造君 同僚委員の方から聞こえないということで、大臣もお疲れでございますが、少し大きな声で御答弁願いたいと思います。
 事務手続としては適正である。ならば、適正であるものがなぜ恐喝の手段に弄せられるかという疑問には、大臣は御答弁もありませんし、これはひとつ裁判の段階で明らかになってくると思いますので、私はあえてこの問題を深く追及いたしませんが、当然そこには問題が出てくる。たとえば会社の吸収合併ということにも問題があります。これはどうしても、公判の段階ではっきりなってくると思いますので、その時点にまた問題にしたいと思いますが、同じように、今度は、やはりこれも大橋事件に関係してくる問題でございますし、今度の場合にも私会議録に載せておりますので、また悪用されちゃかないませんのではっきりしておきたいのですが、光明池の団地につきまして、日本住宅公団が興亜建設から百三町歩余りを買ったことになっております。これはもう事実は明らかにされておりますから、あえてちょうちょうといたしませんが、神港建設株式会社が購入をし、それが日本電建に移り、東洋棉花に移り、興亜建設に移り、東洋棉花に返り、興亜建設に移って、日本住宅公団に売却された。その時点を考えてみますと、日本電建が昭和三十六年八月二十二日から三十八年四月一日まで所有権を登記しております。東洋棉花が三十八年四月一日に売買を受けまして、興亜建設がその一カ月後の三十八年五月一日に売買を受けました。さらに五月の十五日にそれがまた東洋棉花に返りまして、同じ日に興亜建設にまた売られたことになっております。そうして二日後の五月の十七日に日本住宅公団に売られております。で、伝えられるところによりますと、坪四、五百円のものが公団に売却されたときには四千百円にふくれ上がっておる。この場合にも、私は非常に疑問に思いますのは、昭和三十八年に購入しておきながら、住宅公団は今日に至るまでその開発には全然手がつかない。水利の問題、総合開発の問題でなかなか至難な土地でございますので、開発に手をつけることができない。これは国費の重大な乱費でありますし、ましてそれが五百円で買われたものが転々としておる間に四千百円で政府機関に買い上げられていったということになりますと、これはたいへんな問題になってまいります。しかもこの場合にも、やはり三十六年の八月二十二日と申しますと、先ほど申し上げましたように、田中角榮氏が日本電建の代表取締役に就任しましたのが三十六年の五月二十六日です、それ以後に土地を買った。そうして公団が三十八年の五月十七日に買ったとしますと、そのときの大蔵大臣は田中角榮氏、こうなってきますと、やはり私は、ここで国民は、日本電建なるものの代表取締役と、それから時の権力者である大蔵大臣、それが売った者と買った者——買った者といっても大蔵大臣は買ったわけじゃありませんが、国費の、いわば予算執行の総元締めである大蔵大臣がここに関連をしてくるということについては、私は国民は納得できないものがある。しかも、この事件につきましては、贈収賄事件が関係者二名で発生をしております。しかし、それはただ単に仲介業者とそれから公団の一部の関係者だけの問題になっておりまして、その経緯というものは明確にされておりません。したがって、住宅公団のこういうふうな用地買収のし方について、予算執行のいわば総元締めであるところの大蔵大臣はどうお考えになりますか、お伺いしたい。現に二年前に買って開発に手がつけられない、いつつけられるかわからないというような執行のし方についてお伺いしたいし、また大蔵大臣が自分に関係する会社が買った土地を云々ということになってくると、どうもやはりモラルの問題が出てまいると思いますが、それについてもお伺いしたい。

発言情報

speech_id: 105214103X00319660901_014

発言者: 二宮文造

speaker_id: 13834

日付: 1966-09-01

院: 参議院

会議名: 決算委員会