二宮文造の発言 (決算委員会)
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○二宮文造君 時間が私ありません。ですから、局長と応待をしておりますと、また右のものが左へ行って、まん中に行って、右に行って、結局どこへ行ったかわからなくなりますから、私はこれは法務省の見解として、きょうは民事局長がお見えになっておりませんから、また会議録でも見ていずれか見解を明らかにしていただきたいと思いますけれども、その権利なき社団、法人格なき社団というものがこの世に存在するかどうか、しかもそれが国の財産を占有する人格になるかどうか、これは私は衆目の見るところ一致する問題、落ちつくところは同じだと、こう思います。したがって、この問題につきましても、私はやはり政治家のモラルというものは残ってまいると思う。
それから、先ほどの日本ベル福祉協会が、事情を知りながら転売を受けた、そしてわれ関せずとしていまのうのうとしておるということは私は問題であろうと、しかもこれには三千万円も国の補助金がついております。国有財産の転売してはならないというものの転売は受けるわ、国から、その地位を使ったかどうかは知りませんが、三千万円の補助金は受けるわ、建てた建物はマンションで分譲されてしまうわ、またろうあの教育施設というもの、矯正施設をつくったとはいいながら、その一回の使用料を八百円ないし千百円も払って一般のろうあの子供を持っていらっしゃる家庭の方が利用できるかどうか、こんなふざけた問題は私はない。したがってこの問題についてもベル福祉協会の運営という問題について、さらに大蔵省としてはタッチをされ、そして払い下げにからむ不正というものが情を知りながら払い下げを、転売を受けたということについて、もっと明確に判断をして国の九千余万円にわたる委託金の保全に当たっていただきたいと思います。
最後にもう一つだけ、私これも会議録に触れておりますし、今後問題になってまいりますので、これはまだ払い下げをされておりませんが、大蔵大臣はよく御承知のことでありますから、はっきりこの際しておきたいと思うわけです。といいますのは高輪の問題でございます。高輪御殿に関する問題でございますが、これはまだ払い下げをされておりません。しかし財産局長の話しによりますというと、京浜急行に警備委託をしておる。なぜそういう事件になったかというので、私は新聞の記事をここで引用いたします。まず関係者であるところの東久邇氏はこのように語っております。「京浜急行がバスのターミナルに使用するから譲ってくれと大蔵省の役人をつれて見えたので、公共事業に使うのなら、喜んで譲りましょうと明け渡したわけです。いま住んでいる家は京浜急行の所有地で、家賃を支払っていますが、逆に毎月の生活費を京浜急行がくれるのでかえっていまのほうが気が楽で大きな土地なんか持っていないほうがややこしい問題に巻き込まれる心配がなく、楽だという気持ですね。京浜急行からの金は生活費には少し多すぎるので、少しずつ貯金するようにしています。国会であの土地がまた問題になっているようですが、私はもう関係ありません。」、こういうお話しをされております。さらに、いわばこの事件にからんで中央労働福祉センターが岩崎邸の払い下げを受けたことに関連をするのですが、それに重大な関係がある中央労働福祉センターの常務理事と言われる間宮重一郎氏は、「七千万円を京浜急行から受け取ったのは事実だが、あれはあくまで寄付という名目だった。たしかにその寄付金の一部で会合を開いているが、その席がどういう顔ぶれであったかは、いえない。いずれにしろ七千万円の使途はあくまで〃労働福祉センター〃をつくるさいの政治家への働きかけなどの工作費である」、こういうふうに断言をして、七千万円の授受があったということを、この新聞によりますと認めているようであります。私、宮内庁に対しても、この高輪御殿に東久邇氏が地上権はあるか、借家権はあるか、何かそういう権利を主張されるものがあるかと求めますと、全然ないということです。大蔵省もない。ならば、そういう地上権も地下権も借家権も何にも認められないところのこの東久邇氏が多額の金を受ける。また東久邇氏と契約をしておった中央労働福祉センターが京浜急行に肩代わりをされたというので七千万円という金を受ける、こういうことがはたして許されていいものかどうか。問題は国の財産にはたれも手をつけてはならない。たれも権利を主張できない。にもかかわらず、国有財産審議会で払い下げが適当であろうと、こう答申をされております京浜急行が国に対してではなくて、関係者に対して多額の金を寄付なりあるいは生活費なりの名目で贈っておるところに、私は多分に問題が出てこないか。これはなくなった方も、なくなった政治家も関係者として名前が出てまいります。さらには元大蔵大臣の名前も出てまいります。したがって、国民は注視をしておりますので、こういう問題につきましても、これは確かに小型の田中彰治事件でないかと思います。私はこれが会議録が悪用されることを懸念いたしまして、昨年来問題にしてまいりました国有財産について、残った疑点についていまずっと網羅したわけでございますが、この高輪御殿に対して京浜急行がこういうふうな金を支払っているということについて、これから払い下げをすべき当面の責任者である大蔵大臣の御見解を承って、午前の部は私はこれで終わりにしておきたいと思います。