細田吉藏の発言 (災害対策特別委員会)
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○政府委員(細田吉藏君) ただいま瀬戸山建設大臣から、本年六月ないし七月の集中豪雨による災害につきまして、概略説明がございました。私から若干の補足をいたしたいと存じます。お手元に昭和四十一年六月ないし七月の台風及び大雨による被害状況と政府のとった措置の概要がございますが、これは今回の新潟地方の大雨までを含めました今年の梅雨前線並びに台風四号による被害を総まとめにしたものでございます。木曽谷集中豪雨、台風四号につきましては、前回の当委員会におきまして御審議いただいておりますので、地方の大雨災害を中心といたしまして御説明を申し上げたいと存じます。
新潟地方の大雨災害は、七月十五日から十八日にかけて新潟地方を中心として降りました大雨によるものでございますが、被害の状況を新潟県について見ますと、一般被害は七月二十日、正午現在の警察庁調べによりますと、死者、行方不明三名、負傷者二名、家屋の全半壊・流失七十一棟、床上浸水八千二百八十棟、床下浸水一万三千八百二十二棟、罹災者は八千四百七十七世帯、三万七千二名等となっております。施設関係被害額は、現在調査中のものもございますが、七月二十一日、夕刻現在、昨晩の現在で県の報告によりますと、この資料の一番うしろに大雨災害のことが書いてございますが、この資料よりもさらに増加をいたしておりますので御訂正をいただかなければならぬと思いますが、公共土木施設は約六十四億になっております。また農地等は約四十三億、農作物は約五十三億等、総額百七十億円の報告になっておる次第でございます。
この災害の特色は、すでに御案内のとおり、加治川が天井川的性格を有しておりますために、流出水流が福島湾を中心とする低地帯に流れ湛水いたしまして、農作物等に甚大な被害を与えたことにございます。降雨量も五百ミリをこえるというような非常な異例な降雨でございまして、こうした大きな災害が発生いたしたのでございます。国と地元の関係機関また住民の方々の災害防止対策がよく行なわれて、警察官、自衛隊員、消防団員等の活躍と相まちまして、死者が一名、行方不明二人で、人命に関しましては、これだけの災害のわりにはきわめて少数な被害にとどまることができましたのは、不幸中の幸いでございました。
また、避難者の収容、たき出し、あるいは被服、寝具等生活必需品の給与、飲料水の供給等、災害救助に最大の努力をいたしました。今回の水害では三十二の部落が孤立をし、国道七号線、国鉄白新線をはじめとしまして、非常に低地帯でございまして、湛水のため交通路が遮断されておるという非常に大きな影響を持った災害でございまして、そういう点で私、実はいま瀬戸山大臣から御報告がございましたように、一昨日新潟県に関係各省の係官を帯同いたしまして、政府調査団として参ったのでございますが、非常に困難な問題が多うございまして、特に自衛隊が舟艇を使いまして、飲料水とかいろいろなものを配ると、こういうようなことを続けておるような次第でございます。
なお、対策といたしましては、加治川の決壊しておりまする堤防破堤個所を早急に直しませんと、いつまでたっても水が引かないわけでございます。そういうわけで、自衛隊を主力といたしまして一昨日早朝から破堤箇所——加治川の右岸、左岸の破堤個所の修理にいまかかっておるのでございまして、徹夜で作業を続けておるのでございますが、本日大体午後一時くらいまでには左岸、さらに夕方から夜にかけて右岸が大体応急の仮堤防をつくることができるというふうに報告を受けておるような次第でございます。なお、この加治川の決壊個所をとめますと同時に、いま湛水しておるのを全能力をあげましてポンプアップをいたしまして排水に努力をしておるというのが、実情でございます。いろいろそのほかの防疫対策とか、いろいろな対策につきましては、ただいま瀬戸山大臣から御説明ございまして、政府関係の金融機関の問題でございますとか、租税の問題でございますとかいうような点につきましては、御説明がございましたので省略をさせていただきます。
たいへん概略で恐縮でございますが、新潟地方の大雨を中心にいたしまして御報告申し上げた次第でございます。