柳岡秋夫の発言 (産業公害対策特別委員会)

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○柳岡秋夫君 厚生大臣から、いま公害基本法の問題についての見解が示されたわけなんですが、いま申されました内容を聞いておりますと、十月の七日に出されました答申、あるいは八月の四日に出された中間報告、これからの内容と、どういう関連があるのか、その点をまず私はお聞きしたいわけです。
 と申しますのは、いま申されました検討事項を見ますと、やっぱり基本的な問題で検討さるべき、もっと前提の段階で検討さるべき問題が残っていると思うのですよ。たとえば、公害の責任の所在は一体どうなのか、あるいは公害というものの概念と申しますか、そういうものについては、おそらく私は政府部内の中でも一致した見解はできていないのじゃないかと思うのです。と申しますのは、いままでこの委員会でもいろいろ問題になりましたけれども、通産省を代表する産業優先の立場、厚生省を代表する人命尊重の立場、こういう立場から、公害防止に対するいろんな施策の面でも、そごがあったのじゃないかと思うのですよ。それが、いま各省間の調整ということで議論しなければならない段階にある。私は、答申が出た段階で各新聞の論調等を見ますと、基本法の制定よりも、まず実行の段階だと、こういう意見が若干載っていました。実行の段階であるのだけれども、私はやっぱり、基本となる考え方が政府部内で統一をされておらなければ、いろんな施策も、お互いに足を引っぱりあって、なかなか思うようにできないというのであれば、この際答申を受けての基本法の制定というものが大事である、その点は私と厚生大臣とは意見が一致していると思うけれども、ただ問題は、各省間のばらばらの意見をどうやって調整していくかということが、これから政局の流動的な段階で、通常国会にはたして間に合うのかどうか。しかも連絡会議というようなところにこれをまかしていっていいのかどうか。少なくとも答申の中では、そういう基本的な施策を策定する特別な行政機構というものを設置すべきではないだろうかという、そういう要望も答申の中にあるわけです。したがって、私はやはり、この際一刻も早く基本法を制定して実行の段階に移すというのであれば、この連絡会議ではなくて、別な行政機構をつくって検討すべきではないだろうか、各省間の意見を調整すべきではないだろうか、こういうふうに思うのですけれども、その点はいかがですか。

発言情報

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発言者: 柳岡秋夫

speaker_id: 5991

日付: 1966-11-18

院: 参議院

会議名: 産業公害対策特別委員会