伊藤顕道の発言 (内閣委員会)
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○伊藤顕道君 時間の制約がございますので、この中国の核実験の問題についてはさらに後日に譲ることにして、本論の長官のお国入り問題についてお伺いしたいと思います。
前回の当委員会では政務次官と官房長中心にお伺いしたわけですが、本日は長官だけにしぼってお伺いしたいと思いまするので、そのおつもりで明確な御答弁をいただきたいと思います。
で、もうすでに明らかになっておるように、九月二日長官はお国入りに際しまして最高幹部を含む約二十名から成る部下を率いて、また、西部方面隊、第八師団、国分各部隊からわざわざ音楽隊を計八十二名動員されて、選挙区の中心である鹿児島市を大パレードされておるわけです。このことについては衆議院でもいろいろ追及があり、お尋ねがあったわけですが、その行動は、一言にして言うならば、結局基地視察に名をかりた、しかもきわめて明確に巧妙で悪質な選挙運動そのものである、こういうふうに指摘せざるを得ないわけです。このことに対して長官は、衆議院の内閣委員会で昨日公私混同を認めておるわけです。しかも、配慮が足りなかった、こういうふうに答弁されておるわけです。しかし、私はそうは考えないわけです。この配慮が足りなかったというのは国会答弁用のことばであって、実際には十分事前に配慮されて、これは公私混同になるであろうということはもうどなたが考えても明確に判断できるわけです、長官ともあろう方がその区別がつかないはずはない。事前に明確に公私の混同になることは考えながらも、初めて防衛庁長官になられたその勢いで、ひとつ、なにかまわぬという気持ちで選挙運動にはきわめて効果的なこの大パレードをあえて展開された、これが真相ではなかろうかと私は考えるわけです。ほんとうのことをこの際おっしゃっていただきたい。