海原治の発言 (内閣委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○説明員(海原治君) いわゆる怪文書、特に防衛庁の関係者、その中では私が最大の被害者でございますが、防衛庁の関係者をめぐります怪文書は本年の二月から合計五冊各方面に配付されております。第一号の怪文書が出ましたときに防衛庁といたしましては、何ぶんにも関係の、そこに怪文書で対象となっております人の地位もございますし、数も多うございますので、直ちに警視庁のほうに捜査を依頼をいたしました。自後あらためて六月には文書をもちまして捜査依頼もいたしております。その結果、警視庁のほうではいろいろと内偵をしていただいたわけでございますが、その結果と申しますか、今月の二十四日、私と前空幕長の浦氏と前防衛審議官の村上信二郎氏、この三人は、怪文書の作者を対象といたしまして警視庁に名誉棄損の告訴をいたしております。そのお手元の「軍事研究」につきましては、これは創刊号以来特に私につきましていろいろと推測の記事を出しております。私にとりましてはこれは全く迷惑なことでありますし、その記事に出ておりますことはいずれも推測という形においてあたかも事実であるかのごとく書いてございますが、先ほど申しました怪文書五冊を前提にいたしておりますので、その怪文書の捜査との関係もございます。したがいまして、まだどのような処置に出るか、これはきまっておりません。ただ、お読みいただけばおわかりいただけますように、私がソ連のスパイであるとか、やがてスターリン平和賞を受けるだろうとかいうことはまさに荒唐無稽でございまして、私がソ連のスパイであるばかりでなく、陸幕第二部長もソ連のX大佐とどうだこうだ、こういうようなことはまさに荒唐無稽ということになります。したがって、そういう記事を相手どって名誉棄損の訴えを起こすがいいかどうか、これは私個人の問題もございますが、同時に、防衛庁の関係もございますので、いま捜査当局の意見を聞いておる段階でございます。
以上のようなことでございまして、先般衆議院の決算委員会におきましても、社会党の先生からその問題等を取り上げられまして御質問ございました。その際にもはっきり申してございますが、全く根も葉もないことであり、しかもそういうものを出すことによって、考え方によりますというと、防衛庁の文官といわゆる制服との間の離間をはかるという、いわば防衛庁弱化の一つの方法じゃなかろうかという考え方も出てまいりますので、先ほど申しましたように、警視庁捜査当局の捜査の進展に伴いまして一応怪文書の犯人を対象の名誉棄損の訴えはいたしております。それに基づきまして、今後「軍事研究」につきましてどうするかは、これは今後の問題として考えてまいりたいと思います。