渡辺健二の発言 (社会労働委員会)

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○渡辺説明員 わが国の賃金問題については、先ほどお話がございました水準の低い方々の最低賃金制等の問題のほかにもいろいろな問題がございます。特に最近問題になっておりますものに賃金制度の問題等があるわけでございます。わが国の賃金制度というのは、従来御承知のような年功序列賃金といわれる形が基本的な形をなしておったわけでございます。昔、若年者が非常に余っておる。したがって若い学校卒業者を非常に低い賃金で雇用いたしまして、あと年功を経るに従って上がっていくといったような当時の労働力過剰を前提とした賃金制度が、御承知のような若年労働者がむしろ需給が逼迫してくるといったような状況、そのことに基づきまして若年の賃金が大幅に上がりまして全体の賃金の上昇よりもさらに上昇が高い、そういったようなことから従来の年功序列賃金のままでいいのかという問題が出てまいっております。他方、生産方式、労働態様というものも昭和三十年以降の非常な技術革新の進展によりまして変わってまいりました。昔でございますと、長年年功を積んだ者がそれだけ経験等を積みまして技能も高いということであったわけでございますが、技術革新の結果、単なる経験に基づく技能というようなものと技能の質が変わりまして、むしろ若くて適応性も高い、ある程度基礎知識を持っているといったような者が一定の職業訓練を受けて技能を身につけた、そういう者が職場の基幹的な技能者になってまいった。しかるにそういう人たちは年が若いというだけで、仕事はむしろ中核的な仕事をしているのに賃金が低いといったようなことから、やはりいろいろな労働意欲の問題だとかあるいは仕事の質と賃金とのアンバランスの問題とかいうようなことから、職場におきましていろいろな問題が生じております。そういうような賃金制度の合理化の問題といったようなものも最近職場においてあるわけでございますので、そういう新しい最近の諸情勢に基づく賃金制優等の諸問題を合理的に解決されるよう労働省といたしましても一強力に援助してまいりたい、そういうための予算をという意味で「賃金問題の合理的解決への指導援助の強化」ということを述べておるわけでございます。

発言情報

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発言者: 渡辺健二

speaker_id: 29208

日付: 1967-04-25

院: 衆議院

会議名: 社会労働委員会