世耕政隆の発言 (社会労働委員会)

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○世耕委員 環境衛生あるいは防疫、こういうものは日常が非常に大切でございます。われわれのほんとうの敵は常に沈黙しているというようなことばがあるのでございますが、あらわれてくる敵はあまりこわくございません。黙っている敵のほうがおそろしいのでございます。こういうような伝染病の場合でも、病原菌というのは、おそらく人間が生きている限り死に絶えることがないだろうと思います。からだのどこかにひそんでいたり、いろいろ家の中とか地面の陰のほうにひそんでいたり、長い間ひそんでいて、突然何かのきっかけに、いままでしあわせであった町とか人たちを襲って暴力をふるうわけでございます。ですから、その病気が沈黙している間に、いろいろな社会環境の整備、公衆衛生学的に見た整備というものが大事になってくるのだと思います。そこで、万が一いろいろな病気が発生いたしましても、それをどこかで遮断して、病気が周囲に蔓延しないようにすることができるような環境を、ぜひともこれからいろいろ留意くださいまして、つくり上げていっていただくことを切願する次第でございます。
 それからもう一つ、いま一日平均五、六十人の患者数がふえてきているような状態であります。さらに、防疫作業に取りかかったのは、発生してから五、六日たってからというふうに伺っております。これはちょっと時間的におそいのではないか、そのように私考えるわけでございます。私ふだん考えるのでございますが、都会のお医者さんでもそうです。地方の開業医の方々でもそうでございますが、いろいろないまの繁雑な健康保険機構というものの中で、朝から晩まで非常に目まぐるしい生活をしております。そこで、いろいろな臨床検査というものが、ともすればなおざりにされているのではないか。それから、検査をしようと思いましても、それを取り上げて検査所へ運ぶまでの操作とか手続が非常に繁雑でございます。あるいは民間の臨床検査所におきましても、必ずしも手が回っていないので、絶対に確実であるとはなかなか言い切れない場合が多い。そこで、国とか県の試験所に依頼するわけでございますが、これもたいへんめんどうないろいろな操作、手続が必要である。そこで、このような病気が発生しかかった場合でも、検査がなかなか不行き届きのために、はっきり病気の根源をつかまえることができなかったのではないか。そこでこういうふうな大流行がきたのではないか。そこでこの際、将来、都市にも、またはいろいろな各地方の町々にも、もっとお医者さんが便利に検査できるような臨床検査所の施設、そういうものをお考えになる、あるいは自動車で巡回して行ってその検査物を受け付けて、積極的にいろいろな病原を発生する以前に未然に防ぐようなことをお考えになる、このような具体的なことについて、厚生省はどのように今後をお考えになっておられるか、承りたいと思う次第でございます。

発言情報

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発言者: 世耕政隆

speaker_id: 1084

日付: 1967-05-31

院: 衆議院

会議名: 社会労働委員会