社会労働委員会
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会
会議録情報#0
昭和四十二年五月三十一日(水曜日)
午前十時十八分開議
出席委員
委員長 川野 芳滿君
理事 藏内 修治君 理事 佐々木義武君
理事 齋藤 邦吉君 理事 竹内 黎一君
理事 橋本龍太郎君 理事 河野 正君
理事 田邊 誠君 理事 田畑 金光君
大石 武一君 菅波 茂君
世耕 政隆君 田中 正巳君
地崎宇三郎君 中野 四郎君
中山 マサ君 藤本 孝雄君
増岡 博之君 三ツ林弥太郎君
箕輪 登君 粟山 秀君
山口 敏夫君 渡辺 肇君
川崎 寛治君 後藤 俊男君
佐藤觀次郎君 島本 虎三君
中谷 鉄也君 八木 一男君
山本 政弘君 本島百合子君
大橋 敏雄君
出席国務大臣
厚 生 大 臣 坊 秀男君
出席政府委員
厚生大臣官房長 梅本 純正君
厚生省公衆衛生
局長 中原龍之助君
厚生省環境衛生
局長 舘林 宣夫君
厚生省社会局長 今村 譲君
厚生省年金局長 伊部 英男君
厚生省援護局長 実本 博次君
委員外の出席者
専 門 員 安中 忠雄君
—————————————
五月三十一日
委員西村直己君及び川崎寛治君辞任につき、そ
の補欠として三ツ林弥太郎君及び中谷鉄也君が
議長の指名で委員に選任された。
同日
委員中谷鉄也君辞任につき、その補欠として川
崎寛治君が議長の指名で委員に選任された。
—————————————
五月三十日
健康保険法及び船員保険法の臨時特例に関する
法律案(内閣提出第九八号)
船員保険法の一部を改正する法律案(内閣提出
第九九号)
は本委員会に付託された。
—————————————
本日の会議に付した案件
戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正す
る法律案(内閣提出第七九号)
戦没者の父母等に対する特別給付金支給法案
(内閣提出第八〇号)
厚生関係の基本施策に関する件
————◇—————
この発言だけを見る →午前十時十八分開議
出席委員
委員長 川野 芳滿君
理事 藏内 修治君 理事 佐々木義武君
理事 齋藤 邦吉君 理事 竹内 黎一君
理事 橋本龍太郎君 理事 河野 正君
理事 田邊 誠君 理事 田畑 金光君
大石 武一君 菅波 茂君
世耕 政隆君 田中 正巳君
地崎宇三郎君 中野 四郎君
中山 マサ君 藤本 孝雄君
増岡 博之君 三ツ林弥太郎君
箕輪 登君 粟山 秀君
山口 敏夫君 渡辺 肇君
川崎 寛治君 後藤 俊男君
佐藤觀次郎君 島本 虎三君
中谷 鉄也君 八木 一男君
山本 政弘君 本島百合子君
大橋 敏雄君
出席国務大臣
厚 生 大 臣 坊 秀男君
出席政府委員
厚生大臣官房長 梅本 純正君
厚生省公衆衛生
局長 中原龍之助君
厚生省環境衛生
局長 舘林 宣夫君
厚生省社会局長 今村 譲君
厚生省年金局長 伊部 英男君
厚生省援護局長 実本 博次君
委員外の出席者
専 門 員 安中 忠雄君
—————————————
五月三十一日
委員西村直己君及び川崎寛治君辞任につき、そ
の補欠として三ツ林弥太郎君及び中谷鉄也君が
議長の指名で委員に選任された。
同日
委員中谷鉄也君辞任につき、その補欠として川
崎寛治君が議長の指名で委員に選任された。
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五月三十日
健康保険法及び船員保険法の臨時特例に関する
法律案(内閣提出第九八号)
船員保険法の一部を改正する法律案(内閣提出
第九九号)
は本委員会に付託された。
—————————————
本日の会議に付した案件
戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正す
る法律案(内閣提出第七九号)
戦没者の父母等に対する特別給付金支給法案
(内閣提出第八〇号)
厚生関係の基本施策に関する件
————◇—————
川
世
世耕政隆#2
○世耕委員 先日から新聞にちょっと記事が報ぜられておりますが、和歌山県の日高郡由良町に今月の中ごろ赤痢の集団発生事件がございました。それから次第に病気は付近の町内にも蔓延し、あるいは遠隔の都市にも広がってきているようでございます。和歌山県はいままで毎年天災に見舞われていたのでございますが、さすがに厚生大臣をわが県から出すだけのことがございまして、衛生的には比較的完備されていた県でございます。天がどういうわけか、このたび和歌山県のほうに皮肉にも試練を与えられまして、私も、和歌山県だけではなくて、今後いろいろなわが国の防疫上あるいは厚生行政の上に投げかける問題が非常に多いと思いまして、ここに緊急質問をさせていただくことになったわけでございます。
簡単でけっこうでございますから、いままでの感染経路について御答弁をいただければけっこうであると思います。
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坊
坊秀男#3
○坊国務大臣 近ごろ全国的に衛生思想も普及いたしまして、そういったようなおりから、集団赤痢といったような不祥事が起こりまして、しかもそれが私の郷里であるということは、非常に私も残念なことに思っておりますが、御質問によりまして、簡単に今日までの経過を申し上げます。
五月二十二日ころより、由良町の町内、これは私より世耕委員のほうがお詳しいかと思いますが、人口九千四十六人のこの町内の主として小中学生を中心に、三十八度ないし三十九度の発熱、腹痛、下痢、倦怠感、まれに嘔吐を訴える患者が発生し、町内の三人の医師より赤痢の届け出がなされました。御坊保健所にて検便の結果、二十四日ゾンネ菌を検出し、赤痢の集団発生なることを確認いたしました。直ちに県、町、医師会等のメンバーによる防疫対策本部を設置するとともに、厚生省あて第一報を報告してきました。当時の患者数は二百八名、その後二十六日には累計四百八名、二十九日には累計七百七十九名、患者が四百四十二名、保菌者三百三十七名の発生を見たわけでございます。
防疫対策といたしましては、二十四日防疫対策本部を設置し、県内隣接五つの保健所、県衛生研究所、医師会、薬剤師会、地元町民の協力を得て、五月二十四日、五日、由良町全域を消毒し、さらに二十七日より自衛隊の応援を得まして、二十九日には重ねて旧由良町の消毒を実施完了いたしました。患者の収容、臨時隔離病舎の設置、検病調査とあわせて保菌者検索を実施するなど、防疫措置の万全を期するとともに、今日原因の究明を行なっておる段階でございます。
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防疫対策といたしましては、二十四日防疫対策本部を設置し、県内隣接五つの保健所、県衛生研究所、医師会、薬剤師会、地元町民の協力を得て、五月二十四日、五日、由良町全域を消毒し、さらに二十七日より自衛隊の応援を得まして、二十九日には重ねて旧由良町の消毒を実施完了いたしました。患者の収容、臨時隔離病舎の設置、検病調査とあわせて保菌者検索を実施するなど、防疫措置の万全を期するとともに、今日原因の究明を行なっておる段階でございます。
世
世耕政隆#4
○世耕委員 地方と大都市との格差ということが、日本の政治の上でも叫ばれているわけでございますが、ともすれば、この防疫の問題は大都会に集中されまして、地方のほうは、環境衛生学的にもなおざりにされる傾向があるのではないかと思う次第でございます。地方の一番特徴としますところは、野菜とか魚とか、いろいろな大都会で必要な生活必需品を生産するところでございまして、この部分にいろいろな伝染病が発生いたしますと、これがいろいろな食べものを介して、また大都会に運ばれて大流行をみる場合がございます。そこで、地方の町村といえども、やはり環境衛生の充実、設備の改善、あるいは政府におきましてもいろいろな予算の大幅な措置、こういうことが私はどうしても今後の防疫対策上必要になってくるのではないかと思うのでございますが、この点、大臣におかれましてはどのようにお考えになっておられますか。
この発言だけを見る →坊
坊秀男#5
○坊国務大臣 国民の全般が健康であるということは、これは何にいたしましても何よりも大事なことでございます。そこで、その健康保持のための政府の施策というものは、中央と地方とで甲乙があってはならない。私は、中央の大都会も、地方の町村も、ともにこれはさような不祥事を起こさないように、国としてできること、国としてなすべきこと、これは厚薄のないように、地方は地方の特性がありましょう、大都市には大都市の特性がありましょう、そういった特性に応じまして、伝染病などにかかるということのないように、施策はこまかくやっていかなければならない、かように考えております。
この発言だけを見る →世
世耕政隆#6
○世耕委員 環境衛生あるいは防疫、こういうものは日常が非常に大切でございます。われわれのほんとうの敵は常に沈黙しているというようなことばがあるのでございますが、あらわれてくる敵はあまりこわくございません。黙っている敵のほうがおそろしいのでございます。こういうような伝染病の場合でも、病原菌というのは、おそらく人間が生きている限り死に絶えることがないだろうと思います。からだのどこかにひそんでいたり、いろいろ家の中とか地面の陰のほうにひそんでいたり、長い間ひそんでいて、突然何かのきっかけに、いままでしあわせであった町とか人たちを襲って暴力をふるうわけでございます。ですから、その病気が沈黙している間に、いろいろな社会環境の整備、公衆衛生学的に見た整備というものが大事になってくるのだと思います。そこで、万が一いろいろな病気が発生いたしましても、それをどこかで遮断して、病気が周囲に蔓延しないようにすることができるような環境を、ぜひともこれからいろいろ留意くださいまして、つくり上げていっていただくことを切願する次第でございます。
それからもう一つ、いま一日平均五、六十人の患者数がふえてきているような状態であります。さらに、防疫作業に取りかかったのは、発生してから五、六日たってからというふうに伺っております。これはちょっと時間的におそいのではないか、そのように私考えるわけでございます。私ふだん考えるのでございますが、都会のお医者さんでもそうです。地方の開業医の方々でもそうでございますが、いろいろないまの繁雑な健康保険機構というものの中で、朝から晩まで非常に目まぐるしい生活をしております。そこで、いろいろな臨床検査というものが、ともすればなおざりにされているのではないか。それから、検査をしようと思いましても、それを取り上げて検査所へ運ぶまでの操作とか手続が非常に繁雑でございます。あるいは民間の臨床検査所におきましても、必ずしも手が回っていないので、絶対に確実であるとはなかなか言い切れない場合が多い。そこで、国とか県の試験所に依頼するわけでございますが、これもたいへんめんどうないろいろな操作、手続が必要である。そこで、このような病気が発生しかかった場合でも、検査がなかなか不行き届きのために、はっきり病気の根源をつかまえることができなかったのではないか。そこでこういうふうな大流行がきたのではないか。そこでこの際、将来、都市にも、またはいろいろな各地方の町々にも、もっとお医者さんが便利に検査できるような臨床検査所の施設、そういうものをお考えになる、あるいは自動車で巡回して行ってその検査物を受け付けて、積極的にいろいろな病原を発生する以前に未然に防ぐようなことをお考えになる、このような具体的なことについて、厚生省はどのように今後をお考えになっておられるか、承りたいと思う次第でございます。
この発言だけを見る →それからもう一つ、いま一日平均五、六十人の患者数がふえてきているような状態であります。さらに、防疫作業に取りかかったのは、発生してから五、六日たってからというふうに伺っております。これはちょっと時間的におそいのではないか、そのように私考えるわけでございます。私ふだん考えるのでございますが、都会のお医者さんでもそうです。地方の開業医の方々でもそうでございますが、いろいろないまの繁雑な健康保険機構というものの中で、朝から晩まで非常に目まぐるしい生活をしております。そこで、いろいろな臨床検査というものが、ともすればなおざりにされているのではないか。それから、検査をしようと思いましても、それを取り上げて検査所へ運ぶまでの操作とか手続が非常に繁雑でございます。あるいは民間の臨床検査所におきましても、必ずしも手が回っていないので、絶対に確実であるとはなかなか言い切れない場合が多い。そこで、国とか県の試験所に依頼するわけでございますが、これもたいへんめんどうないろいろな操作、手続が必要である。そこで、このような病気が発生しかかった場合でも、検査がなかなか不行き届きのために、はっきり病気の根源をつかまえることができなかったのではないか。そこでこういうふうな大流行がきたのではないか。そこでこの際、将来、都市にも、またはいろいろな各地方の町々にも、もっとお医者さんが便利に検査できるような臨床検査所の施設、そういうものをお考えになる、あるいは自動車で巡回して行ってその検査物を受け付けて、積極的にいろいろな病原を発生する以前に未然に防ぐようなことをお考えになる、このような具体的なことについて、厚生省はどのように今後をお考えになっておられるか、承りたいと思う次第でございます。
中
中原龍之助#7
○中原政府委員 ただいま、病気の発見のために必要な諸検査が、施設その他いろいろな面で不十分なために行なわれにくい、そのために病気の蔓延を来たすのではないかというお話がございました。私はそれについては、当然考えられることだろうと考えております。ただ、この一般のいわゆる臨床検査、それから伝染病予防上における検査というような問題は、同じようであって若干分かれております。主として一般防疫上の諸検査とかそういうものが中心になりますのは、大体国におきましては保健所の検査室、それからさらにその上に地方には衛生研究所というものが県にございまして、それが一応ネットワークを張っておるわけでございます。ただ、普通のいろいろの臨床検査になりますと、これもやはり受け付けますけれども、臨床検査の数が非常に多いという問題もあります。あるいはまた、普通の臨床検査は、病院等におきましては、自分のところで大体やっておるというところが非常に多いわけであります。そのほかに、最近はそういう検査を引き受けてやるというふうなことも、民間でやるようなものもぽつぽつできてきております。また医師会あたりでは、医師会の検査所を建てるとかというような気運になってきております。そういう意味におきまして、全体の検査機構というものは徐々に整備されつつありますが、なお一そうこれの整備ということに私ども当然かからなければならないと考えております。
この発言だけを見る →世
世耕政隆#8
○世耕委員 おっしゃられるとおりの機構になってはいるのでございますが、保健所あるいは試験所の末端機構と開業医の方々との間の関係というものは、必ずしも密接ではないようでございます。やはりこれは社会生活上に非常に必要な問題を残しておりますから、今後具体的な形でもっともっとそれを進めていただきたい、これをお願いしておく次第でございます。
さらにもう一つ、これは以前から言われていることでありますが、今度の由良町におきましても、九千の人口を持っておりまして、これが山間僻地の飛び飛びになった集合部落でございます。ここにお医者さんは四人いるのでございますが、たいへん年配の方もおる。こういうことで、お医者さんはいるのではございますが、とてもこういう非常事態には手が回りかねる。そこで、無医村という問題無医村にひとしい問題、こういうものを今後もっと具体的に解決していくのには厚生省ではどのようにお考えになっておられるか、お聞かせいただきたいと思うのでございます。
この発言だけを見る →さらにもう一つ、これは以前から言われていることでありますが、今度の由良町におきましても、九千の人口を持っておりまして、これが山間僻地の飛び飛びになった集合部落でございます。ここにお医者さんは四人いるのでございますが、たいへん年配の方もおる。こういうことで、お医者さんはいるのではございますが、とてもこういう非常事態には手が回りかねる。そこで、無医村という問題無医村にひとしい問題、こういうものを今後もっと具体的に解決していくのには厚生省ではどのようにお考えになっておられるか、お聞かせいただきたいと思うのでございます。
中
中原龍之助#9
○中原政府委員 この由良町の今度の問題につきましては、町内のお医者さんの方々の報告によりましていろいろわかり、そして集団発生ということがわかって防疫に乗り出したわけでありますが、こういう集団発生がありますと、もちろん地元の人たちばかりで足りるものではございませんで、県内の各方面から応援を得て、そうしてそれの収容、治療あるいは防疫、こういうものに従事さして万全を期するという措置をとっております。また、県で間に合わないという場合におきましては、私ども各県に委託費による職員を置いておりますので、それを厚生大臣の命によりましてその県に派遣をいたしまして、そうして応援せしめるというような態勢もとれるようになっておるのでございます。ただ、平常時の場合は、防疫というよりもむしろ一般の医療対策として、かねがねそういう無医村とか僻地の医療というものが問題になりまして、厚生省としてはそれの解決に努力しているわけでございまして、そのためには、その地方の一つの開発の問題もございます。あるいは公的の病院からそこの医師を巡回派遣するとか、あるいはまた、あるところから一時駐在の形で派遣するとか、各種の方法を講じておるのでございます。しかしながら、これで万全を期するところまではまだ至っておりません。僻地、無医村等にどういうふうにして十分な医療ができるかということは、私ども真剣に今後ともなお一そう努力していくべき問題である、こういうふうに考えます。
この発言だけを見る →世
世耕政隆#10
○世耕委員 時間がございませんので、もう一つお尋ねしたいと思います。
現在、大体患者数が七百七十九名になってきております。九千の人口の中で七百七十九でございますから、かなりの発生率で、私の計算でまいりますと八・六%に達しております。そういたしますと、ただでさえ貧しい地方の財政、それから町村財政、こういったことから考えますと、これは人為的な災害ではございますが、自然に行なわれてきた天災にもひとしいような結果が生まれてきているわけでございます。現在ああいった寒村、これは日本国じゅう至るところにある状態でございますが、漁村は全部船を出すことができません。それから、魚がとれましても、これを買ってもらうことができないので、全部休んでおります。それから子供さんからおとなまで患者が出ているのでございますが、これの看護人とかなんとか、あるいはお医者さんが大ぜいよそから助けに来てくれる、看護婦が動員され、それからいろいろな従業員が動員されなければならない。たき出しも必要である。薬も必要である。いろいろな天災に似たような結果が出てきております。そこで、ただでさえ貧しい地方の財政がなお貧困になっていく。このような点から、何か特別融資とか財政的な処置とか、こういうものをぜひお考えいただきたいと思う次第でございます。その点お答えをいただきたいと思います。
この発言だけを見る →現在、大体患者数が七百七十九名になってきております。九千の人口の中で七百七十九でございますから、かなりの発生率で、私の計算でまいりますと八・六%に達しております。そういたしますと、ただでさえ貧しい地方の財政、それから町村財政、こういったことから考えますと、これは人為的な災害ではございますが、自然に行なわれてきた天災にもひとしいような結果が生まれてきているわけでございます。現在ああいった寒村、これは日本国じゅう至るところにある状態でございますが、漁村は全部船を出すことができません。それから、魚がとれましても、これを買ってもらうことができないので、全部休んでおります。それから子供さんからおとなまで患者が出ているのでございますが、これの看護人とかなんとか、あるいはお医者さんが大ぜいよそから助けに来てくれる、看護婦が動員され、それからいろいろな従業員が動員されなければならない。たき出しも必要である。薬も必要である。いろいろな天災に似たような結果が出てきております。そこで、ただでさえ貧しい地方の財政がなお貧困になっていく。このような点から、何か特別融資とか財政的な処置とか、こういうものをぜひお考えいただきたいと思う次第でございます。その点お答えをいただきたいと思います。
坊
坊秀男#11
○坊国務大臣 伝染病が集団発生いたしまして、これに対して地元で経費がたくさん要る。たとえば臨時隔離病舎を建設するとか、あるいは消毒をするとか、いまあげられたようないろいろなことに経費が要るといったような場合には、伝染病予防法によりまして、国が三分の一、県が三分の一、地元が三分の一というふうに、これに対する経費を補助金でもってそれぞれが分担する、こういうことに相なっておりますので、当然今度の由良町の集団赤痢に対しましてはこの法律が適用される、こういうことになるわけでございますので、なお由良町に対して、由良町の財政状況等も勘案いたしまして、県とも十分連絡をいたしまして、特別交付税といったようなものによって突っかい棒をする、こういったような手もあるわけでございまして、現行制度といたしましては、そういうような措置が当然とられるはずであります。
この発言だけを見る →世
世耕政隆#12
○世耕委員 坊厚生大臣は御自分の出身県でございます。もちろん私もそうなんでございますが、出身県になりますと、ともすると遠慮がちになるんじゃないかと思います。この点ぜひ遠慮くださらないように。それから、和歌山県の防疫対策というものをきっかけとして、今後各地で起こってくるところのこういった伝染病の突発事故に際してのいろいろな参考になるいい事例を残していただくことができますように、ぜひともお願いする次第でございます。
もう一つ最後に、この病気の感染経路、それからなおったか、なおらないか、これを今後十分に吟味していただきまして、厚生省とされましても、また県の衛生部のほうからも、はっきり伝染病の突発事故に対して回答を与える。はっきり黒白をつける。そういたしませんと、これが長く続きますと、地方の生活、住民の生活にますます直結してくるいろいろな深い事情がございますので、この点はぜひとも黒白をできるだけすみやかにはっきりさせて、十分な治療と、今後の十分な予防的な対策と、それから患者さんの予後を十二分に観察することができますように、大臣そのほか厚生当局の方々にお願い申し上げまして、私の質問を終わらしていただきたいと思う次第でございます。
この発言だけを見る →もう一つ最後に、この病気の感染経路、それからなおったか、なおらないか、これを今後十分に吟味していただきまして、厚生省とされましても、また県の衛生部のほうからも、はっきり伝染病の突発事故に対して回答を与える。はっきり黒白をつける。そういたしませんと、これが長く続きますと、地方の生活、住民の生活にますます直結してくるいろいろな深い事情がございますので、この点はぜひとも黒白をできるだけすみやかにはっきりさせて、十分な治療と、今後の十分な予防的な対策と、それから患者さんの予後を十二分に観察することができますように、大臣そのほか厚生当局の方々にお願い申し上げまして、私の質問を終わらしていただきたいと思う次第でございます。
坊
坊秀男#13
○坊国務大臣 たまたま私の郷里で不祥事が起こったわけでございます。私といたしましては、遠慮をするとか、あるいはこれはできるわけのものじゃありませんが、さじ加減を厚くするとかといったような気持ちは毛頭ございません。ただ、現在発生の経路、発生の原因というようなものにつきまして、迅速に、正確にこれをキャッチいたしまして、何も私の郷里だけの問題ではございませんで、日本全国の問題として、十分これに対して適切、有効なるいろいろな措置を考えてまいりたい、かように考えております。
この発言だけを見る →川
中
中谷鉄也#15
○中谷委員 お尋ねをいたしたいと思います。
先ほど、由良町の集団赤痢発生の問題について、その概要についての御答弁をいただきましたが、いずれにいたしましても、人口一万足らずのそのような町で、約一〇%に近い患者が発生をしているというふうなことになっておりますと、文字どおり町の社会的な機能というものが停止をしている、こういうことを言わざるを得ないと思うのです。非常に重大な問題だと私は思います。そこで、まず最初に、このふしあわせな和歌山県由良町のできごとに関連をいたしまして、次のようなことを私はお尋ねをいたしたいと思います。
これは大臣にひとつ御答弁をいただきたいと思いますが、昭和四十年のいわゆる赤痢の罹患率については、すでに統計によって明らかであります。この点についてもあとでお尋ねをいたしたいと思います。ところが問題は、罹患率の低下ということと集団発生件数の激増、この点が私は非常な問題だと思うのです。したがいまして、現在赤痢対策というのは、集団赤痢対策をどうするか、この点に問題点があろうかと思います。この点についての大臣の御答弁をいただきます。
この発言だけを見る →先ほど、由良町の集団赤痢発生の問題について、その概要についての御答弁をいただきましたが、いずれにいたしましても、人口一万足らずのそのような町で、約一〇%に近い患者が発生をしているというふうなことになっておりますと、文字どおり町の社会的な機能というものが停止をしている、こういうことを言わざるを得ないと思うのです。非常に重大な問題だと私は思います。そこで、まず最初に、このふしあわせな和歌山県由良町のできごとに関連をいたしまして、次のようなことを私はお尋ねをいたしたいと思います。
これは大臣にひとつ御答弁をいただきたいと思いますが、昭和四十年のいわゆる赤痢の罹患率については、すでに統計によって明らかであります。この点についてもあとでお尋ねをいたしたいと思います。ところが問題は、罹患率の低下ということと集団発生件数の激増、この点が私は非常な問題だと思うのです。したがいまして、現在赤痢対策というのは、集団赤痢対策をどうするか、この点に問題点があろうかと思います。この点についての大臣の御答弁をいただきます。
坊
中
中谷鉄也#17
○中谷委員 大臣の御答弁がある前に政府委員の方に御答弁をいただきたいと思いますが、ちょっと御答弁の前に、大臣に重ねて次のようなことをお尋ねいたしたいと思います。
統計によりますと、罹患率は、昭和二十七年が一三〇、これがピークであったと思います。昭和三十五年に至りまして罹患率がほぼ一〇〇。昭和四十年に至りまして罹患率が四九・五ないし六。このような罹患率の減少について、厚生省は、これは赤痢対策について成功だったんだというふうなことを言われた向きがある。しからば、昭和四十年に五〇まで下がってきたところの罹患率がはたして昭和四十一年においてどのような状態になっておるか。さらに、もう赤痢は夏だけの問題ではないということがいわれておりますが、昭和四十二年五月現在における罹患率というものはどのようなことになっておるか。私の一応の調査と推定によりますと、昭和四十年よりも今度は罹患率がさらに上向きになっておる、こういうことが言えると思うのだが、この点についてまず政府委員の御答弁をいただきたい。
この発言だけを見る →統計によりますと、罹患率は、昭和二十七年が一三〇、これがピークであったと思います。昭和三十五年に至りまして罹患率がほぼ一〇〇。昭和四十年に至りまして罹患率が四九・五ないし六。このような罹患率の減少について、厚生省は、これは赤痢対策について成功だったんだというふうなことを言われた向きがある。しからば、昭和四十年に五〇まで下がってきたところの罹患率がはたして昭和四十一年においてどのような状態になっておるか。さらに、もう赤痢は夏だけの問題ではないということがいわれておりますが、昭和四十二年五月現在における罹患率というものはどのようなことになっておるか。私の一応の調査と推定によりますと、昭和四十年よりも今度は罹患率がさらに上向きになっておる、こういうことが言えると思うのだが、この点についてまず政府委員の御答弁をいただきたい。
中
中原龍之助#18
○中原政府委員 赤痢の発生件数につきまして、ただいま先生からお話がございましたが、四十年以前の状況につきましては、先生のお話のとおりでございます。四十年から四十一年になりまして、去年でございますが、約五割方ふえました。それで、ことしの状況について昨年の状況と比べてみますと、昨年一月一日から四月二十二日までの間では、昨年は一万五千七百四件でございますが、本年は九千五十四件になっておりまして、ことしは前年よりも減っております。
この発言だけを見る →中
中谷鉄也#19
○中谷委員 罹患率というのは、人口十万に対するところから計算してくる推定方法、割り出しのしかたでありますけれども、そうすると、こういうふうに一三〇、一〇〇、五〇と下がってきた罹患率は、昭和四十一年では一体幾らということになるわけでございますか。
この発言だけを見る →中
中
中谷鉄也#21
○中谷委員 そこで今度は集団発生件数について資料を見てみますと、昭和三十四年で五百七十二件。これは、昭和三十五年、罹患率一〇〇の前年ですが、集団赤痢発生件数が五百七十二件。そして昭和四十年において集団発生件数は六百二十七に相なっておる。そういたしますと、昭和四十一年、昨年の集団発生件数というのは、どういう状況に相なっておるか、この点について御答弁をいただきたいと思います。
この発言だけを見る →中
中
中谷鉄也#23
○中谷委員 大臣に御答弁をいただきたいと思います。いわゆる赤痢というきわめて非文明的な病気——私、医療については全くのしろうとだけれども、友だちの医者に聞いてみたら、アメリカなんかでは、赤痢の勉強をするのに赤痢患者が少ないということがいわれておる。ところが、いわゆる経済社会発展計画ということがいわれておる。また人間尊重ということがいわれておる。そういう状態の中で、ただいま政府委員が御答弁になったように、昭和四十一年になってから、罹患率については一五・八%の増加、さらに集団発生件数についてはまさに三百件の増加、これは厚生省の赤痢対策というものが非常な抜本的な対策を必要とするということが統計上明らかになっている。これは厚生大臣として、専門的なことではなしに伺いたいが、はたしてしからば、いわゆる最近の伝染病の中におけるところの一番国民を苦しめている赤痢の対策について、どのような措置をおとりになるか、この点についてひとつ大臣として御答弁をいただきたい。
この発言だけを見る →坊
坊秀男#24
○坊国務大臣 赤痢のような、伝染病の中でも、お説のように、全く恥ずかしい伝染病といったようなものが日本でふえたといったような傾向にあることは、これは非常に憂うべきことでございます。そこで、こういったような病気が起こらないように予防していくためには、もちろん政府の施設あるいは諸般の指導といったようなこと、これは経済的な面、精神的な面、いろいろなものがございましょうが、これを厚くやっていかなければならないということは当然のことでございますけれども、また一般住民の衛生に関する思想、そういったような個人的な自覚の問題といったようなもの、これは私は無視するわけにはまいらない。そういったようなことについてもよく指導をする。それから、厚生省といたしましては、これは住民の環境の改善、環境の整備といったようなことをつとめてやってまいりまして、そうして、赤痢のようなはなはだ恥ずかしい伝染病といったようなものの起こらないように、極力いろいろな面において努力をしてまいらなければならない、かように考えております。今日起こりました事態につきましては、私は非常に遺憾に存じております。
この発言だけを見る →中
中谷鉄也#25
○中谷委員 先ほど政府委員の方にあらかじめお尋ねをいたしましたところ、必ずしも明確ではなかったわけですけれども、昭和四十年度の国民生活白書によりますと、「疾病予防対策費の現状」の中に伝染病予防対策というのが記載されております。国民生活白書の三十四ページです。それによりますと、昭和四十年度において、このような金額がはたして適切なものであるかどうか、という論議は別として、金額の絶対的な額としてははなはだ少ないと思いますけれども、八千六百万円。ところが、昭和四十一年度におきましては、八千二百万円ということが記載されておる。はたしてしからば、いろいろな点について御努力になるということを御答弁いただいたわけでありますけれども、これは一体どういうわけなんだろうということを、私お尋ねをせざるを得ないと思うのです。もとより、伝染病予防特別対策費あるいは対策というところの仕分けのしかたが、経済企画庁の仕分けのしかたでございますので、厚生省の仕分けとは若干違うものがあるかもしれないけれども、この点についてこまかいことを私お聞きするつもりはございません。ひとつ大臣のほうから、こういうふうな四十年度の国民生活白書に記載されているところの予算の減、要するに特別対策費というものが減少していることと、はなはだずさんな統計図面ではありますけれども、このように一たん下がってきたところの罹患率が四十一年度において急増しているということと、若干の関係ありと言われてもやむを得ないのじゃないか。したがいまして、全体としてのいわゆる特別対策費の増額に一そうの御努力あってしかるべきだ、このように私は考えます。この点についての大臣の御答弁をいただきたい。
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坊秀男#26
○坊国務大臣 予算の減ったといったようないきさつにつきましては、これはいろいろ環境衛生の経費、あるいは伝染病予防の経費、そういったようなものと総合的に考えていかなければならないと思います。ところが、そこの問の総合的な仕組みの問題については、私はつまびらかにいたしておりませんから、事務当局からお答えをさせます。
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中原龍之助#27
○中原政府委員 先ほど先生がおあげになりました特別対策費、これにつきましては、当方のほうで特別対策費としてまとめたものではないような感じがいたしまして、これを経済企画庁のほうに聞いてみたのですけれども、それの数字から見ますと、伝染病予防の中の一つの施策として取り上げている中で、いわゆる伝染病の流行予測といったような形の諸検査の費用がございます。それからインフルエンザの特別対策というものをやっております。そういうものを合わせた額は、四十年度はちょうど八千六百万円になりますので、それに相当するのじゃないかと考えております。ただ、この問題につきましては、四十二年度は、これだけについて考えますと、一億一千万円にふえております。そして元来の伝染病予防費、これにつきましては全然減っておりません。
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中谷鉄也#28
○中谷委員 お尋ねをいたします。集団赤痢の対策、この点が私はやはり赤痢対策としては一番大事な問題だと思います。これは、もうすでに厚生省の関係部局においては、何年も前から言われておることなんです。そこでお尋ねをいたしたいと思いますけれども、まず、昭和四十年は簡易水道の集団赤痢発生件数が九であったものが、昭和四十一年には十三にふえてきておる。原因別の水道関係を見てみますと、そういうことになってきておるのです。そういうふうな点から、まず大きな原因の一つになっておるのですが、今回の問題について、感染経路については徹底的に防疫の立場から究明をされるということであって、その原因が何であるかというようなことについては、いま私は論ずる資料と材料の持ち合わせがありませんけれども、一般的に集団赤痢の原因別の中においては、水道というものは非常に大きなウエートを占めておる。この点についての対策、これをどのようにお考えになっておるか、政府委員のほうから御答弁をいただきたい。
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中原龍之助#29
○中原政府委員 この集団発生の問題につきましては、赤痢のいわゆる防疫対策におきまして、一番ウエートを占めておる対策でございます。したがいまして、これのやり方につきまして、各県に指示をし、そしてやらせるようにしておるのでございますが、なかなか徹底をしない面がいろいろございます。それで、一体、赤痢がふえているといいますか、最近にちょっとふえたという問題についての私どもの考え方といたしましては、ここ数年来赤痢というものの症状が変わってきております。赤痢には大きく分けて大体四種類の菌がございまして、その中の一番軽いところのゾンネ菌というのが普通になってきておる。これは世界の文明国の大体の趨勢でございます。そしてこのものは比較症状が軽い。これがために致命率もまた非常に低いということで、とかく普通の胃腸炎あるいはかぜくらいに考えられる向きが非常に多いわけです。こういうことが、一般に軽視されるというもとになっている、初期の防疫のおくれるもとにもなっているわけでございます。したがいまして、私どもといたしましては、集団給食をする施設とか、あるいはまた集団的な発生の一つの原因となる水道というものの管理とか、あるいはまた多数が集合しているところの管理とか、そういうものに特に注意をしているわけでございます。
全体の率からまいりますと、大きく原因を分けますと、水によるものと、食品によるものと、いわゆる接触によるもの——これは子供あたりがお互いよごれた手でもって遊んでお互いにうつしていく、そういうものと、それから不明なのと、大体この四分類にしておるのでございますが、最近は、水系と食品系というものは率といたしましては減ってまいりまして、大体接触系のものが順次ふえているというような状況でございます。しかし昨年は、特に水系の問題もやはり相当ありました。それから食品系の問題で全体的に集団発生が多かったというふうに考えております。それに対しまして、私ども、これは後半は普通になりましたけれども、年の前半がそうでありましたので、鋭意努力を続けておりました。それで、ことしに入りましてからは、昨年よりは若干減少しているというようなことでございます。ただ水系の問題につきましては、主管の局長からひとつ……。
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