増田甲子七の発言 (内閣委員会)

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○増田国務大臣 私どもと大出さんとの間において、あるいは社会党の国会議員、それからその他の国会議員との間におきまして、今日の——今日というのは昭和四十二年六月三十日の今日の事態における防衛関係のことを論議し、国民の前に明瞭にしようというお説は全然賛成でございます。
 そこで、私は帝国海軍なんということは言いません。これは言っておりませんし、よく御記憶願いたいと思いますが、他に言った方もございますが、これはたとえとして言ったのではないかと私は思っております。
 それから今日の、私が昨日府中に参りましたときに、日本全体が四つの島並びにその付近が哨戒されておる。航空関係においても海の関係においても哨戒が行なわれておって、不法なる侵略者がないようにするということは、一たん事があったときだけではだめなのでありまして、やはり今日ただいまの時点、六月三十日の時点においてもされておりますということを申したのであります。それは何ゆえかと申しますと、自衛隊法の八十四条に、長官は、国際法規その他航空法に違反して日本の領空、領海——もちろん領土の上も入っておるわけでありますが、侵入せんとするものに対しましては、その停止を命じ、またこれを向こうへ出ていってもらうということが今日私に課された、この六月三十日にも課された私の使命でございまして、その使命を私の部下である隊員が遺憾なく守っておる、その状態を私は防衛庁長官になるまでは存じませんで、ほんとうに涙がこぼれた。つまりよく勤務してくれているなあ、こういう感じがいたしたわけでございまして、決して時代おくれのことや昔なつかしの話をしているわけではない、今日以降の話をいたしておるわけでございます。しかしその前提として、ところが対話の関係で、国防の状態、防衛の関係を私が国民の前に明らかにしたいということは、全然同感でございます。ただ、あなたは、われらは非武装中立をもって最もよろしいとするという点につきましては、私は全然意見が反対でございまして、今日永世中立を唱えておるスイスにおきましても、男子も婦人も全部軍人でございます。そしてまた、その中立を堅持するために、平素において軍事演習等を一生懸命やっておりますし、また国防費の割合等も、国家総予算に占める割合は非常に多いのでございます。また、スエーデンにおきましても同様でございまして、でございますから、非武装中立ということを唱えるのはどうも非現実的ではないか、大出さんのような常識の豊富の方に御再考願って、また社会党全体に御再考願いたい、こう考えておるわけでございます。全世界にないことがあり得るかどうか、私自身が「武器よさらば」というのが私の人生観でございますが、現実の問題としてはそうはいかないから、結局ある程度の防備をいたし、訓練をいたしておる、こういう状態がやはり国家、国民を守る上からいって一番責任のある良心的な態度だと思うわけでございまして、重ねて、あなたも相当経験もありまするし、私はそういう経験はないのでございまするが、そういう御経験から照らしてみて、われらは非武装中立を最もよろしとするというのは、どうも国家、国民を守るという責任の上からしていかがかと思います。私は、その点だけは意見が全然反対でございますということを申し上げておきます。

発言情報

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発言者: 増田甲子七

speaker_id: 27992

日付: 1967-06-30

院: 衆議院

会議名: 内閣委員会