森義視の発言 (農林水産委員会)

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○森(義)委員 まだはっきりいたしませんが、大臣が時間がないようでございますので、大臣に対するお尋ねをしたいわけですが、実は御質問をする前に、一言大臣に苦言を呈し、要望しておきたいわけです。
 昨日、本会議場において、わが党の伊賀議員から、白書並びに四十二年度の林業施策に対する質問がございました。そのときに、私たちは、農林大臣として何か新鮮味を帯びた御答弁をいただけるのではないかという期待を持って、耳をそばだて、目を見開いて聞いておったわけです。たくさんな答弁の原稿を持ってこられました。したがって、微に入り細にわたる大臣の御所見を聞けるものと実は期待をいたしておりましたが、大臣はあの原稿を三枚ぱっとめくって一つ、三枚めくって一つ、また三枚めくって一つ、こういう答弁をしておられる。見ていると実に不愉快なんです。どこに担当大臣としての答弁の熱意がうかがわれるか。むしろ佐藤総理のほうが、林業問題について情熱を持った答弁をしておられる、私はそう受け取りました。おそらくあの答弁は実に不満足であったと思うわけです。だから、今後簡単に答弁するのだったら、ああいう原稿をたくさん書いてもらわずに、その原稿の中から自分のわかった答弁をする原稿だけ持って出てください。
  〔委員長退席、森田委員長代理着席〕
おそらく大臣は林業問題についてはそう詳しくないので、大臣に落ち度があったらいかぬと思って、林野庁では実に詳しい答弁資料をつくったと思うわけです。その答弁資料をあの壇上で三枚くらいめくって一つ、四枚くらいめくって一つ答弁されたのでは、書いたところの林野庁の役人も残念だろうと思いますし、聞いておる私たちもこれでは農林大臣にわれわれが期待する答弁というふうに受け取れないわけです。だから、今後ひとつ自分で答弁する要点だけを持ってあの壇上へ出てもらうように、これは要望申し上げ、苦言を呈しておくわけです。
 そこで、大臣にせっかく御出席をいただいておりますので、お尋ねをするわけですが、大臣も御承知のように、わが国の林野面積というのは国土の六四%、スウェーデンに次ぐ世界第二の森林国といわれております。ところが、最近の需要の拡大に伴って国内材でこれを供給することができず、外材がどんどんとふえていって、今日すでに三〇%外材に依存しなくちゃならない。昨日、大臣は本会議場で、外材はあくまでも国内材の供給の不足分の補完的な役割りを果たす、こういうふうな御答弁でございました。補完的な役割りということならば、わが国の国内材の供給の計画というものがはっきりとできて、その中で、これだけ足らないからこれだけ補完的に外材を入れるんだ、これだけは国内材で確保するから、これだけ足らない分を外材を入れるということが明確にされておらなければならないわけです。ところが、いまの外材の入り方は、そういうふうな補完的なあれじゃなくて、どんどんと野方図に無計画に入っておるわけです。こういう状態で、どんどんと外材を入れる港湾設備ができ、外材を取り扱うところの商社の専用船がつくられ、そこにばく大な投資が行なわれていって、そして日本の製材業者がどんどんと外材を対象にして山元工場から臨海工場へ移りつつある。いままで山元にあった製材工場がどんどんと外材を対象にして海岸に移っているわけです。こういう体制がどんどんと整備されていっておる。一方国内の自給力増大の諸施策というものは一向に進まない。こういう状態が日本の林業の現状であるわけでございますが、日本の資源のない、たとえば石油だとか、鉄鉱石だとか、羊毛だとか、綿花だとか、こういうものを外国から輸入して、これを加工して輸出をするというならば、これは産業として当然あり得ることです。ところが、世界第二の林業国である日本が、そういう形で外材の輸入がどんどんと拡大をされていき、国内の需要の拡大に伴う自給率の増大が遅々として進まない、こういう状態である現状に対して、新しく農林大臣になられた倉石さんは、このような日本の林業の実態を抜本的にひとつ前向きの姿勢で解決する方法をお持ちかどうか。私はくろうとではなかなかできない問題だと思うわけです。むしろしろうとであるところの倉石農林大臣であってこそ、いまの日本のあの林業問題を解決する何らかのめどをつかめるのじゃないか、こういう期待を込めておるわけですが、ひとつその点についての大臣の所信のほど、決意のほどを承りたいと思います。

発言情報

speech_id: 105505007X03619670719_019

発言者: 森義視

speaker_id: 33852

日付: 1967-07-19

院: 衆議院

会議名: 農林水産委員会