森義視の発言 (農林水産委員会)
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○森(義)委員 そこで、林業問題については大臣そう詳しくないので、これはこまかいことをお尋ねしようと思いませんが、大臣は労働問題については非常に詳しいベテランであります。自民党の中で労働問題といったら倉石だ、こう第一に数えられる人です。そこで、林業問題に関連をして、労働問題について大臣に聞きたいわけですが、大臣は先ほど、当面何といっても日本の需要の拡大に対応して生産を拡大していかなければならない、このことをお答えになりました。生産拡大をするために必要な生産基盤の整備、いわゆる林道の問題やあるいは造林の問題、機械化の問題、いろいろおっしゃいました。しかし、それを稼働さすものは労働力であります。ところが、御承知のように、林業労働力というものは年々流出をいたしております。農村の都会に対する流出よりももっとスピードは早いし、量も大量であります。このような形で林業労働力がどんどん都市へ流出をしている。そして白書にありますとおりに、平均年齢がどんどん高まり、質的には低下を来たしておる、こういう状態であります。そういう状態の中で、いわゆる生産性を高めるための生産基盤の整備にも、あるいは生産そのものにも、必要な労働力の確保をどのようにお考えになっておられるか、いま日本の林業労働者の中で特に民有林の労働者は社会保障では労災保険ただ一本であります。失業保険も健康保険も適用されておりません。しかも労働災害が頻発しておる業種の筆頭にあげられておる業種であります。しかも、天候に左右され、雪が降れば山に働けない、雨が降れば働けない、一年を通じて大体百五十日から百七十日くらいしか働けない。その働けない問の副業というものは、山村でありますから、近くに何もない。こういう状態の中で林業労働力が減少していくのは当然だと大臣もお考えだと思います。そこで、日本の林業が当面しておる生産の拡大の最大のにない手である労働力をどう確保していくかということについて、昨日私は長官にいろいろとお尋ねいたしました。しかし、長官のほうからは、確たる御回答を得ることが残念ながらできませんでした。そこで、大臣は労働問題のベテランでありますので、民有林の、いわゆる社会保障から全く放任をされ、危険な産業に働き、文化的にもあるいは教育的にも、いろいろな面からも、格差の一番最低辺に置かれておる林業労働者をどう確保するかということについて、大臣にこの際労働問題の権威者として御答弁を願って、そのことが着々実現されることによって、私は日本の林業生産の基盤ができると思うのです。林道一つつくるにしても、これは労働力が必要であります。撫育から伐採すべて労働力にたよらなければならない産業が林業であります。それだけに、労働力がどう確保されるかということが、将来の日本の林業が拡大する需要に国内材の供給で満たされるかどうかのかぎを握っている。そういう重要な労働問題について、大臣はかつて労働大臣をしておられたときに、この林業労働者の問題についてお考えになったことありますか。いまこそ、農林大臣という立場に立って、今度は、もし考えておられなかったとするならば、新しい視野で、この問題の解決について大臣は積極的に取り組んでいただきたいと思うわけです。その点についての大臣のお考え方と取り組み方についての具体的なものがあるならば、大臣の決意のほどをお聞かせ願いたい。