谷口善太郎の発言 (予算委員会)

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○谷口委員 これは、この判決をめぐって重大な国民の問題として今後闘争が進められると思います。判決の内容が出た上で、さらに同僚議員その他が追及すると思いますので、私はこの点はこれでとどめますが、まことに政府にとって頂門の一針となる重大な判決が出たことを国民は非常に喜んでおることを、ここではっきり申し上げておきたいと思います。
 続いて総理にお伺いしたいことがございます。
 ここに日本共産党国会議員団に届きました一つの請願書がございます。内容は非常に長文のものでございますが、重大でありますから、ぜひお聞き取り願いたいと思います。山口県上関町皇座山国有林の不正払下げと国庫補助金の不正受領事件の調査についての請願というのであります。この請願書は、共産党国会議員団にきているだけでなくて、衆参両院の議長にも届いているようであります。読みます。
 山口県上関町皇座山の国有林約三十ヘクタールは昭和四十年一月に上関町に払い下げされましたが、これは払い下げを受けるために上関町の名を使ったものであり、事実は同年九月に設立登記された皇座山開発株式会社、その内容は、本社は東京都日本橋区小網町一丁目にあり、代表取締役吉永茂佐藤総理大臣地元秘書、取締役大津佐藤内閣総理大臣秘書官、同秘書の稲葉、同大津氏の実兄岩熊勇、同大津秘書官の実弟横尾某、中守上関町長、同井森組社長井森今助等によって設立された会社でありますが、この周囲にある皇座山開拓団の所有する二十数ヘクタールとともにこれを所有し、観光事業を行なうためのものであります。
 彼らは郷土民に対して総理の記念事業として行なうものだというふれ込みで、一方的に世間の批判も許さず、その強大な政治力ですべての機関を押えて今日まで着々とその野望を達成しつつあります。
 この会社の観光事業を助けるために、上関町は地元農民の畜産業のためと偽って牧野整備事業なるものを事業費一千万円で昭和四十年度に起工、昭和四十年度分として国庫補助金約四百万円を不正受領、会社のために会社の所有する土地まで大型自動車が乗り入れられる牧道と名のつく道路を建設している。昭和四十一年度分は牧草地をつくる計画でありましたが、道路だけが目的だったためか現在中止されております。また山口県は同地区が国立公園の地域内であるとの理由で同地区に国立公園整備事業なるものを起こし、会社が所有する土地の隣地から園路の整備、展望台、休憩所の設備等を国、県の費用で行ない会社の所有する土地の観光価値を高める事業を行なっております。
 なお本年度より皇座山の山ろくより対岸の長島に対し上関大橋が架橋され会社が不正払い下げを受けた星座山の観光価値はさらに増大するのであります。
 以上申し述べました国有林の不正払い下げ、国庫補助金の不正受領等に対して今日に至りようやく批判の声が上がり、県議会農林委員会もこれを取り上げ、現地調査までを行ない、期待されましたが、いつの間にか立ち消えになりました。
 これは当地方の政治的実権を握る佐藤派の政治的工作によってかくなったものとされております。
 時の総理大臣という強大なる肩書きによって国有林をほしいままにし、県や市町村の機関を威圧して自分らの野望達成のために動かし、私財と政治力の増大をはかるこの所業をわれわれは絶対に見のがすことはできません。
 何とぞ国会という最高権威をもって佐藤総理側近者の不正をただしていただくよう請願いたします。
 これは酒井周一という方で、山口県会の元議員のようであります。
 去る十八日、わが党の岩間議員がこの問題について参議院で質問しましたことに対しまして、総理は、この件については、大津らは私の訓育した秘書官、秘書等であるから、間違いをやるわけはないという意味の答弁をしておられます。しかし、この問題は、いまお聞きのとおり、こういう御答弁では済まされることではないと私は思います。特に私、ここに会社設立当時の重役の登記謄本を持ってきております。これによりますと、大津氏が取締役であったことは歴然としておるのでありまして、大津氏が関係がないなどとおっしゃる総理の御答弁は納得がいかないわけであります。お答え願いたいと思います。

発言情報

speech_id: 105505261X00919670329_008

発言者: 谷口善太郎

speaker_id: 14029

日付: 1967-03-29

院: 衆議院

会議名: 予算委員会