予算委員会

1967-03-29 衆議院 全198発言

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会議録情報#0
昭和四十二年三月二十九日(水曜日)
    午前十時十五分開議
 出席委員
   委員長 植木庚子郎君
   理事 赤澤 正道君 理事 小川 半次君
   理事 久野 忠治君 理事 田中 龍夫君
   理事 八木 徹雄君 理事 加藤 清二君
   理事 中澤 茂一君 理事 小平  忠君
   理事 伏木 和雄君
      相川 勝六君    愛知 揆一君
      有田 喜一君    井出一太郎君
      池田正之輔君    岡本  茂君
      加藤 六月君    仮谷 忠男君
      川崎 秀二君    北澤 直吉君
      塩谷 一夫君    周藤 英雄君
      鈴木 善幸君    登坂重次郎君
      灘尾 弘吉君    野田 卯一君
      野原 正勝君    福田  一君
      藤波 孝生君    船田  中君
      古井 喜實君    保利  茂君
      松浦周太郎君    松野 頼三君
      石橋 政嗣君    大原  亨君
      角屋堅次郎君    北山 愛郎君
      阪上安太郎君    高田 富之君
      畑   和君    八木  昇君
      山中 吾郎君    横路 節雄君
      折小野良一君    和田 耕作君
      沖本 泰幸君    広沢 直樹君
      谷口善太郎君
 出席国務大臣
        内閣総理大臣  佐藤 榮作君
        法 務 大 臣 田中伊三次君
        外 務 大 臣 三木 武夫君
        大 蔵 大 臣 水田三喜男君
        文 部 大 臣 剱木 亨弘君
        厚 生 大 臣 坊  秀男君
        農 林 大 臣 倉石 忠雄君
        通商産業大臣  菅野和太郎君
        運 輸 大 臣 大橋 武夫君
        郵 政 大 臣 小林 武治君
        労 働 大 臣 早川  崇君
        建 設 大 臣 西村 英一君
        自 治 大 臣 藤枝 泉介君
        国 務 大 臣 塚原 俊郎君
        国 務 大 臣 二階堂 進君
        国 務 大 臣 福永 健司君
        国 務 大 臣 増田甲子七君
        国 務 大 臣 松平 勇雄君
        国 務 大 臣 宮澤 喜一君
 出席政府委員
        内閣法制局長官 高辻 正巳君
        人事院総裁   佐藤 達夫君
        人事院事務総局
        任用局長    岡田 勝二君
        人事院事務総局
        給与局長    尾崎 朝夷君
        人事院事務総局
        職員局長    大塚 基弘君
        内閣総理大臣官
        房臨時在外財産
        問題調査室長  栗山 廉平君
        総理府人事局長 増子 正宏君
        総理府特別地域
        連絡局長    山野 幸吉君
        行政管理庁行政
        管理局長    大国  彰君
        防衛庁防衛局長 島田  豊君
        防衛庁教育局長 中井 亮一君
        防衛庁人事局長 宍戸 基男君
        防衛庁経理局長 大村 筆雄君
        防衛庁装備局長 國井  眞君
        経済企画庁総合
        計画局長    鹿野 義夫君
        経済企画庁総合
        開発局長    加納 治郎君
        科学技術庁研究
        調整局長    高橋 正春君
        科学技術庁原子
        力局長     村田  浩君
        法務省刑事局長 川井 英良君
        外務省北米局長 東郷 文彦君
        外務省欧亜局長 北原 秀雄君
        外務省経済局長
        事務代理    鶴見 清彦君
        外務省経済協力
        局長      廣田しげる君
        外務省条約局長 藤崎 萬里君
        大蔵省主計局長 村上孝太郎君
        大蔵省国際金融
        局長      柏木 雄介君
        国税庁長官   泉 美之松君
        文部省初等中等
        教育局長    齋藤  正君
        文部省大学学術
        局長      天城  勲君
        厚生省環境衛生
        局長      舘林 宣夫君
        農林大臣官房長 檜垣徳太郎君
        農林省農林経済
        局長      大和田啓気君
        農林省農政局長 森本  修君
        農林省農地局長 和田 正明君
        農林省畜産局長 岡田 覚夫君
        食糧庁長官   大口 駿一君
        林野庁長官   若林 正武君
        水産庁長官   久宗  高君
        通商産業省通商
        局長事務代理  原田  明君
        工業枝術院長  馬場 有政君
        運輸省航空局長 澤  雄次君
        郵政省電波監理
        局長      淺野 賢澄君
        労働省労働基準
        局長      村上 茂利君
        労働省職業安定
        局長      有馬 元治君
        建設省計画局長 志村 清一君
        建設省都市局長 竹内 藤男君
        建設省住宅局長 三橋 信一君
        自治省行政局長 長野 士郎君
        自治省財政局長 細郷 道一君
 委員外の出席者
        会計検査院事務
        総長      宇ノ沢智雄君
        専  門  員 大沢  実君
    —————————————
三月二十九日
 委員荒木萬壽夫君、周東英雄君、中野四郎君、
 曽祢益君及び西村榮一君辞任につき、その補欠
 として塩谷一夫君、加藤六月君、登坂重次郎
 君、和田耕作君及び折小野良一君が議長の指名
 で委員に選任された。

 委員加藤六月君及び塩谷一夫君辞任につき、そ
 の補欠として周東英雄君及び荒木萬壽夫君が議
 長の指名で委員に選任された。
    —————————————
本日の会議に付した案件
 昭和四十二年度一般会計予算
 昭和四十二年度特別会計予算
 昭和四十二年度政府関係機関予算
 昭和四十二年度一般会計暫定予算
 昭和四十二年度特別会計暫定予算
 昭和四十二年度政府関係機関暫定予算
     ————◇—————
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植木庚子郎#1
○植木委員長 これより会議を開きます。
 昭和四十二年度一般会計予算、昭和四十二年度特別会計予算、昭和四十二年度政府関係機関予算、並びに昭和四十二年度一般会計暫定予算、昭和四十二年度特別会計暫定予算、昭和四十二年度政府関係機関暫定予算、右の各案を一括して議題とし、質疑を続行いたします。谷口善太郎君。
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谷口善太郎#2
○谷口委員 私は、日本共産党を代表して質問するものであります。
 最初に、緊急に総理に質問したいことがございます。
 ただいま恵庭事件の判決が出ました。無罪の判決であります。これは非常に重大なことでございますが、この判決に対して政府はどう考えられますか、まず総理に伺いたいと思います。
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佐藤榮作#3
○佐藤内閣総理大臣 先ほど判決があったばかりです。私も他の席でただいまの判決主文だけは聞いたのでございます。しかし、理由等まだ十分伺っておりません。したがいまして、検察当局においては、もちろんこれをとくと検討するだろう、検討した上で善処する、これはもう当然のことであります。
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谷口善太郎#4
○谷口委員 理由は私どもまだ聞いてないわけであります。しかし、この裁判の経過から見まして、御承知のとおり、これが無罪であるか有罪であるかという問題の争点は、自衛隊法が憲法に反するかどうかということが基本になっている。したがって、これは当然自衛隊法が憲法に反するものであるという観点に立っておるものとわれわれは確信している。この無罪の判決が出たこれ自体におきましても、はっきり今日の自衛隊法が違法なものであるということがわかるわけでありまして、したがって、私どもといたしましては、直ちに三次防はやめるべきであるし、また、現在の自衛隊は解散すべきだというように考えますが、政府はどう考えられるか、お答え願いたい。
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佐藤榮作#5
○佐藤内閣総理大臣 自衛隊については、砂川事件でかつて最高裁判決がございます。私どもは、そのもとにおいてただいまの制度を確立しておるのであります。ただいませっかく谷口君からの御要望でございますが、これはやめる考えはございません。
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谷口善太郎#6
○谷口委員 法律上の手続きの問題を私は聞いているのじゃないのでありまして、こういう重大な判決が出ている以上、長い間自民党政府が憲法九条に反して自衛権などと称して軍備を拡張し、軍国主義復活に狂奔してきている、これに対する重大な批判であります。したがって、政治的に、これは政府は重大な責任を持つと思いますので、そういう点をやはりはっきり答えておいていただきたいと思います。
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佐藤榮作#7
○佐藤内閣総理大臣 やめないということを、はっきり申し上げておきます。
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谷口善太郎#8
○谷口委員 これは、この判決をめぐって重大な国民の問題として今後闘争が進められると思います。判決の内容が出た上で、さらに同僚議員その他が追及すると思いますので、私はこの点はこれでとどめますが、まことに政府にとって頂門の一針となる重大な判決が出たことを国民は非常に喜んでおることを、ここではっきり申し上げておきたいと思います。
 続いて総理にお伺いしたいことがございます。
 ここに日本共産党国会議員団に届きました一つの請願書がございます。内容は非常に長文のものでございますが、重大でありますから、ぜひお聞き取り願いたいと思います。山口県上関町皇座山国有林の不正払下げと国庫補助金の不正受領事件の調査についての請願というのであります。この請願書は、共産党国会議員団にきているだけでなくて、衆参両院の議長にも届いているようであります。読みます。
 山口県上関町皇座山の国有林約三十ヘクタールは昭和四十年一月に上関町に払い下げされましたが、これは払い下げを受けるために上関町の名を使ったものであり、事実は同年九月に設立登記された皇座山開発株式会社、その内容は、本社は東京都日本橋区小網町一丁目にあり、代表取締役吉永茂佐藤総理大臣地元秘書、取締役大津佐藤内閣総理大臣秘書官、同秘書の稲葉、同大津氏の実兄岩熊勇、同大津秘書官の実弟横尾某、中守上関町長、同井森組社長井森今助等によって設立された会社でありますが、この周囲にある皇座山開拓団の所有する二十数ヘクタールとともにこれを所有し、観光事業を行なうためのものであります。
 彼らは郷土民に対して総理の記念事業として行なうものだというふれ込みで、一方的に世間の批判も許さず、その強大な政治力ですべての機関を押えて今日まで着々とその野望を達成しつつあります。
 この会社の観光事業を助けるために、上関町は地元農民の畜産業のためと偽って牧野整備事業なるものを事業費一千万円で昭和四十年度に起工、昭和四十年度分として国庫補助金約四百万円を不正受領、会社のために会社の所有する土地まで大型自動車が乗り入れられる牧道と名のつく道路を建設している。昭和四十一年度分は牧草地をつくる計画でありましたが、道路だけが目的だったためか現在中止されております。また山口県は同地区が国立公園の地域内であるとの理由で同地区に国立公園整備事業なるものを起こし、会社が所有する土地の隣地から園路の整備、展望台、休憩所の設備等を国、県の費用で行ない会社の所有する土地の観光価値を高める事業を行なっております。
 なお本年度より皇座山の山ろくより対岸の長島に対し上関大橋が架橋され会社が不正払い下げを受けた星座山の観光価値はさらに増大するのであります。
 以上申し述べました国有林の不正払い下げ、国庫補助金の不正受領等に対して今日に至りようやく批判の声が上がり、県議会農林委員会もこれを取り上げ、現地調査までを行ない、期待されましたが、いつの間にか立ち消えになりました。
 これは当地方の政治的実権を握る佐藤派の政治的工作によってかくなったものとされております。
 時の総理大臣という強大なる肩書きによって国有林をほしいままにし、県や市町村の機関を威圧して自分らの野望達成のために動かし、私財と政治力の増大をはかるこの所業をわれわれは絶対に見のがすことはできません。
 何とぞ国会という最高権威をもって佐藤総理側近者の不正をただしていただくよう請願いたします。
 これは酒井周一という方で、山口県会の元議員のようであります。
 去る十八日、わが党の岩間議員がこの問題について参議院で質問しましたことに対しまして、総理は、この件については、大津らは私の訓育した秘書官、秘書等であるから、間違いをやるわけはないという意味の答弁をしておられます。しかし、この問題は、いまお聞きのとおり、こういう御答弁では済まされることではないと私は思います。特に私、ここに会社設立当時の重役の登記謄本を持ってきております。これによりますと、大津氏が取締役であったことは歴然としておるのでありまして、大津氏が関係がないなどとおっしゃる総理の御答弁は納得がいかないわけであります。お答え願いたいと思います。
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佐藤榮作#9
○佐藤内閣総理大臣 この皇座山開発株式会社の問題につきましては、共産党の岩間君から参議院の本会議において質問がございました。当時の事情は、私の知る限りにおいて説明をいたしたのであります。また昨日は、公明党の広沢君からこの問題についてのお尋ねがありまして、農林大臣からお答えをいたしております。私は全然知らないこと、全然関係のないことでございますが、ただいま読み上げられた中に、私の記念事業の一つとして開発観光をやるのだ、こういうようなお話でありますが、私の記念事業というものは、くにでは考えておりません。この点は私がはっきり申し上げますから、だれが何と言おうと、くにで私の総理になりました記念事業をするという、そんなけちな佐藤ではございません。それだけは誤解のないように願っておきます。これをはっきり申し上げておきます。
 また、私が本会議で説明をいたしましたように、大津君は私の秘書官でもありました。私は長い間つき合っておりますし、私の訓育を受けた者でございますから、どういう仕事をしておるか、これは別といたしまして、世間から非難を受けるようなことは絶対にない、このことを私は申し上げたのでございます。私の訓育を受けておりますから、世間から非難を受けるような不正不当なことはしない、これははっきり申し上げておきます。
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谷口善太郎#10
○谷口委員 そうしますと、大津秘書官はこの事件に関係がないと、こういうふうにおっしゃるのですか。
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佐藤榮作#11
○佐藤内閣総理大臣 私は出時、どの登記であったか知りませんが、会社の何か登記を見ますと、重役には登記されておらないようですね。だからこの辺は、賢明な谷口君もおわかりじゃないかと思います。私の旧秘書官あるいは秘書等がそれに名前を連ねておるということでございますが、私はそんなことは全然知りません。
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谷口善太郎#12
○谷口委員 登記簿をごらんになって、大津さんが関係してない、こういうふうにおっしゃるのですが、実は私どもも登記簿を探しましたときに、最初もらったのはないのです。ところが、その関係しているということがやかましくいわれているので、もっと調べてみましたら、ちゃんとありました。前の登記簿にある。これは会社が設立しましたのは昭和四十年九月二十日でありますが、そのときにちゃんと出ている。ただ、九月二十日に設立してから約二月後の十一月十五日に、秘書官である大津さん、それから首相の秘書であります稲葉さん、この二人がそろって抹消手続をとっている。これは出さぬ、よほど探しませんと。だから、この九月二十日に会社を設立して、大津さんなんかが取締役として届け出て、そして十月一日に土地の移転登記をやって、そして十一月十五日に、どんな理由かやめている、こういうことですね。関係はあったのです、関係はあった。登記簿を見てもないという、そういうことはないです。
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佐藤榮作#13
○佐藤内閣総理大臣 私は、先ほどから申しますように、私の秘書がどういう仕事をしているか、これは一々知りません。私はそういうことは知りません。また、それが何をしているということが問題ではなくて、不正があり、不当がある、これが問題だと思います。だから、私の訓育を受けている、また私が監督している大津君には、これは世間から非難を受けるような不正、不当はございませんとはっきり申し上げておる。だから何か不正、不当があれば、そういう意味で御意見もひとつ聞かしていただきたい。はっきり申し上げます。
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谷口善太郎#14
○谷口委員 農林大臣に伺います。
 農林省は、三十九年の暮れに山口県上関町が申請した皇座山の草地改良事業を認めて、二年間の助成をきめている。そして国と県との補助金で四十年度に牧道というものをつくらしておる。しかし、四十一年度にはこの補助は打ち切っている。これはどういうわけですか。
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倉石忠雄#15
○倉石国務大臣 いまのお話のお答えの前に、いまの上関町がこれを処分いたしました経過を申し上げないとよくおわかりにならないと思いますけれども、上関町が昭和四十年の一月に開拓農家から買い受けまして、その後皇座山開発株式会社へ売り渡された約二十五ヘクタールの土地は……
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谷口善太郎#16
○谷口委員 委員長、私の質問に答弁さしてください。時間がないのです。私は一時間しかないのですから……。
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倉石忠雄#17
○倉石国務大臣 それでは、ただいまのは事務的なことですから、政府委員からお答えいたします。
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檜垣徳太郎#18
○檜垣政府委員 お答えします。
 この山口県熊毛郡皇座山の草地改良事業は、昨日も広沢委員にお答え申し上げたのでございますが、上関町が山口県を通じて昭和三十九年に草地改良の計画を立てまして、申請をしてまいったのでございます。四十年に小規模草地改良事業として採択をいたしまして、途中で施行期間の変更をいたしまして、二年間にわたってやるということで、四十年度には牧道の事業を実施をいたしたのでございますが、四十一年の三月に県が牧道の竣工検査をいたしました際に、地区内に上関町所有にかからない施設が設けられておることを知りまして、将来申請どおりの預託牧場として利用するのかどうかという点に疑点がありましたので、四十一年度実施予定をいたしておりました他の事業の停止をいたしましたが、町からも、一年間事業の継続について延期をしてもらいたいという申請がございました。それを了承をいたしまして、四十二年度以降、将来の事業の実施、管理、運営をどうするかという町の態度を明確にするように、県並びに農林省の出先であります中四国農政局において要請をいたしておる段階でございます。
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谷口善太郎#19
○谷口委員 つまり、四十年度には事業はやった、補助金を出した、けれども四十一年度になって、そこに上関町以外のものの、つまり星座山開発株式会社の施設等があったのでやめた、こういうことですね。これは県知事もそう言っている。ちゃんとここに県知事の回答をもらっている。だから総理は、大いに不正がないと言いたいんだと思うんだが、ここにからくりがあるのであります。この土地が国から上関町へ譲り渡されたのは三十九年であります。そのころから大津氏らは集まって、そうしてこの土地に目をつけて、中守町長をも含めてこの土地を譲り渡すことを相談してしまっている。こうやっておいて、補助金を町を通して請求してとって牧道をつくらせて、そうして土地の価値が上がる時期になって、土地がはっきりと手に入ってから会社を設立する、こういうやり方なんです。しかも、この半島は国立公園地帯でありますから、県や国が開発するという、そういう事業内容をみんな知っている。それはもう総理大臣の秘書官であるからよく知っていると思う。だから、先に町を抱き込んで土地をちゃんと手に入れて、登記は一年後にやった、会社の設立も一年後にやる。しかし、最初に手に入れておいて、そうして補助金をとってやっている。こういうやり方は総理、不正じゃないですか。こういうやり方は、不正じゃないですか。このやり方が、いわゆる政界にいま問題になっております黒い霧のすべてのやり方なんです。地位を利用して、ここはどうなるかを知って——この事件の場合は町長でありますが、町長を抱き込んで、その土地を安い値段で払い下げを受けて、この値上がりを待つ、いま読みました請願書の中にありました長島への架橋なんかできますと、この土地は一躍四、五千円になるといわれている。買ったのはただの四十円から八十円、それが二十三ヘクタールも買われている、払い下げを受けている、一年か二年の間で。これだけでも実に四億円以上のものがもうかる。そんなことをやっている。私は、総理、あなたがこの事業に関係しているとか、あなたがやらせているとかいうようなことは思いたくはありません。そんなことはないだろうと思う。だけれども、あなたの秘書官がやっている。内閣総理大臣秘書官です。この内閣総理大臣秘書官があなたの選挙区で——あなたの選挙が、この間の選挙のときでも上関町の隣の柳井市であったでしょう。そういうところで、あなたのいわば政治的実力というものを背景にしてこういうことをやっている。こんなことに対して総理が、わしは知らぬの、責任がないというようなことは、これは総理、あなたの立場からいってもちょっと国民は納得しないのです。だから私どもはこれを、さきに岩間君も取り上げ、私もここに二度取り上げますのは、こんなわかり切ったことを——黒い霧を払うことを一生懸命にやるということを言っているあなたのことでありますから、わかり切ったことなんです。あなたの身辺の人たちがこういうことをやっているのだから、これはどうも悪かった、うまくないということをはっきりおっしゃい、こう言っているのです。そうすべきだと思うのです。どうです。
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佐藤榮作#20
○佐藤内閣総理大臣 谷口君のお話、静かに聞いておりましたら、ちょっと御無理な論理構成のようです。私は知りません、私は関係がございません。しかし、私の秘書官は、こういう事柄に関係があるかもわからない。まだそこを調べておらない。しかし資料では、ただいまもお調べになりましたとおり、ただいまこの会社に直接関係はございません。もうこれははっきりしております。さような状態の場合に、私があやまらなければならない、そういうことはないでしょう。私はもうすべての人の——それはなるほど総理ですから全責任があるのだ、最高責任者だ、そういう意味で私の責めを、どこかにそういう間違いがあれは——まして秘書官だからわりに近いじゃないか、こういうようなお話だと思いますけれども、どうも無理なようですね。私がやったと思いたくない、かようにも言われます。また、私が関係しているものではないと、かようにも言われます。私ははっきり申し上げます。私に関係はございません。これはもうはっきりと申し上げておきます。もしも私に関係があるかのような言動なら、幾ら国会だといっても無責任な言動だけは慎んでいただきたいと思う。私はそういう意味でただいまのものが不正であり、不当である、こういう意味なら幾らでも追及なさい。しかし、私自身が追及される筋ではないと言っておる。しかし不正、不当ということははっきりしない。ただいまのような憶測で、こういう事柄があるから、これは不当利得しようとしたのだというようなお話ですが、そこらは少し御無理な論理構成ではございませんか。私はあえて、ただいまのようなお話ございますけれども、私の関係のないこと、また、私の秘書等がこれにつきまして、たいへん私の訓育を受け、私の監督を受けておりますから、世間から非難、批判を受けるような行為はない、これだけははっきり申し上げておきます。
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谷口善太郎#21
○谷口委員 驚いた御答弁です。あなたは直接関係がないかもしれません。私も関係があるとは思いたくありません。しかし、世間はそう言ってないです。あなたの秘書官が、あなたの選挙区で、こう言っている。あなたがそうおっしゃればおっしゃるほど、国民は、あなたがいかに綱紀粛正するだの、あるいは黒い霧を晴らすだのと言いましても、なるほど大臣というものは、自分の関係のある秘書官が、現職の秘書官が、こんなことをやっておっても、それは何も悪事じゃない、悪いことはないんだ、わしは知らぬ。それは法律的に言ったら、先ほど申しましたようにちゃんと抜け道ができるようにやっておる。しかし事実は、こういうふうにして町長とぐるになって、あなたの秘書官が開墾地であったこの土地の払い下げを受けて、そして補助金を取ってやっている。これはもうはっきりしているのです。だから、あなたがそういうような御返事をなさればなさるほど、黒い霧の問題に対してえりを正してやっていくなどとあなたはおっしゃっていますけれども、だれもそれをまともに受けないということになります。悪いことをやっておって、会社の設立以前に土地がすでに大津さんたちのものになったということは、町長自身が上関町の広報に書いている。悪事であることははっきりしている。だから、あなた自身が御関係がないということによって、あなたの関係者がこういうことをやったことについて、もう道義的にも政治的にも責任はないというようなお考えは、私は総理のためにとりません。それは非常に残念です。非常に遺憾に思います。しかし国民は、その点は非常に総理の責任を追及しているわけであります。もう一ぺん御所信を伺いたい。
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佐藤榮作#22
○佐藤内閣総理大臣 先ほど来言われるように、大津それがしは私の秘書ではございますけれども、ただいまのとおり、これはこの会社に関係のないことがもう立証されております。また、私が十分監督いたしておりますので、批判、非難また不法な行為をするような大臣ではございませんから、このことを重ねて申し上げまして谷口君の御意見は御意見として伺っておきます。
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谷口善太郎#23
○谷口委員 私、時間がないので、しかも非常にたくさんいろいろなことを聞きたいので、これはこの辺で打ち切りますが、いま申しましたとおりに、こういう政府の政治的態度というものは、ますます国民の疑惑を深めていくということになるわけであります。
 次に、東京都知事選挙の立ち会い演説会で、愛国党総裁赤尾敏がとんでもないことを言っている。この問題について、これはすでに国会の別な委員会で問題にされたところでありますが、こういうことを言っているので若干取り上げたい。社会党委員長浅沼君は殺された、美濃部さんも社会党、共産党がうしろにいるから、浅沼君の二の舞いにならないとは限らない、気をつけろ、というような意味の演説であります。これはおそろしい脅迫であります。浅沼委員長を殺したのは赤尾敏その者の団体だったのです。その関係者だったのです。これは単なる選挙妨害でないと私は思う。ちょっと極言になるかもしれませんが、明らかに殺人の予言をしていると考えられても——世間にはそういう印象を与えておると思いますが、そういうものだと言っていいと思います。政府はこれを捨てておいてもいいのですか。地方行政委員会では、警視庁の捜査二課長が、いまのところ危険はない、こう答弁をしておる。何の保証があってそういうことを言うか。自治大臣に、彼らに対する警備計画をはっきり示していただきたいと思います。
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藤枝泉介#24
○藤枝国務大臣 東京都知事選の立ち会い演説会で、赤尾敏がそういう発言をいたしたことは、私どもは承知をいたしております。もちろん、これに対しましては、一方赤尾敏の行動について十分な警戒をいたしますと同時に、また候補者の方々の身辺についても十分な警戒をいたしまして、万全を期しておるような次第でございます。
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谷口善太郎#25
○谷口委員 それがちっとも信用できぬのですよ。反共右翼の暴力団がこういうふうに人もなげなる行動、言動に出ておるのは、実は自民党と佐藤政府の反共政策、むしろ右翼擁護の政策にささえられているからだといわざるを得ない。警備を何とかするとか言っていますけれども、何にもならないです。
 そんならどうですか。現に尼崎で警察は一体どんなことを暴力団に対してやっていますか、三月二十二日、わが党の議長の野坂参三参議院議員が、尼崎の文化会館の演説会に出席したときに、右翼暴力団に襲われている。これは政府は知っているでしょう。ところが、この尼崎というところは、今日まで非常に右翼暴力団のばっこしているところで、野坂議長をはじめわが党の幹部は何回も襲撃を受けている。だから、わざわざ尼崎の警察へ行って、これに対する取り締まりを事前に打ち合わして、そしてやることになった。ところが、どうやったですか。会場の中へ護国団の隊員が入った。これはあぶないから何とかしてくれ、こういうふうに会場警備のわが党の党員諸君が現場におる警官に言った。ところが、これをほっといたばかりじゃないんです。野坂さんを襲撃したやつは、その場で警察はそれをつかまえ、写真をとったけれども、犯人を逃がしておる。抗議に行ったら尼崎の警察はどう言っていますか。こう言っているんです。野坂さんは殺されたわけでもけがしたわけでもないから、何も心配要らぬじゃないか。殺されてからだったら何になりますか。だから、警備を要するの何のといったって何にもならぬです。これは総理、非常に重大な問題だと私は思うのです。私は直ちにこの責任者を処罰すべきだと思う。また、こういうやり方に対して、政府としても万全の策をとるべきだと思うが、いかがですか。
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佐藤榮作#26
○佐藤内閣総理大臣 秩序維持については、政府に責任があります。
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谷口善太郎#27
○谷口委員 答弁になっておらぬ。責任があるって、責任を果たしていないという問題を追及している。だって、けがもしておらぬじゃないかと言っておる。こんなことは警備責任を持っている警察の言うことか。この政府・自民党の反共政策と暴力政策というやつは、あるいは暴力団の擁護する、賛美するというやり方は、これは自民党自身が公然と言っている。(「ばかなことを言うな」と呼ぶ者あり)ばかなことを言うなと小川君は言うけれども、小川君も京都の人でよく知っている。この間、二月の京都の市長選挙で何をやったか。こういうことを言っているのです。ここにおもしろいものがある。これは全国で問題になると思うので、ひとつ、ぜひ聞いてください。つまり、こういうことを言っているんだ。いまや京都は共産暴力革命の危険の前にさらされている。ああ二月二十六日。われら自民党市会議員団は総決起して、特攻隊のごとく最後の血の一滴を流してまで戦う。こういう申し合わせをしたのは自民党の京都市会議員団三十二名なんです。そうしてこの申し合わせを新聞記者を呼んで発表したのです。二・二六事件を賛美して、そのように、特攻隊のようになってやると言うのです。これはおそろしい恐怖政治を宣伝して、選挙の中で人民をどうかつするじゃないですか。これは総理、あなたの党員がやっているのです。京都の市会議員団がやっている。どうです、これに対して。これは総理としては、国民に申しわけないことをあなたの配下がやっているということになりますが、いかがですか。
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佐藤榮作#28
○佐藤内閣総理大臣 どうもやっていると言われるけれども、言うただけじゃございませんか。間違いのないようにしていてください。
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谷口善太郎#29
○谷口委員 国民は、あなたの答弁を肝に銘じて聞くでしょう。やったらたいへんですよ。やるということを言っているんです。自民党の公式の市会議員が言っている。やったらたいへんです。あなたも警察もない。あなたがそれだから警察はそう言う。やってないという、殺されてないという、そういうことで、反共あるいは暴力団を擁護するというこの政策をやっていくということは、これは重大なことです。日本の民主主義の危機だと私は思うのであります。
 全く時間がないので沖繩問題に入ります。政府は、沖繩問題につきまして、わが国を含む極東の安全保障について重要な役割りを果たしていると繰り返して言明しております。これは具体的にはどういうことですか。沖繩は現在ベトナム侵略戦争の一大拠点となると同時に、アメリカのアジア侵略戦争のかなめになっている、これはアメリカの高官も言明していますし、世界周知の事実なんです。だから、アジアの平和と安全に貢献しているという、こういうことをおっしゃるのですか。こういう基地だから貢献しているとおっしゃるのですか。これはひとつ外務大臣、あなたにお伺いします。
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