松永忠二の発言 (建設委員会)

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○松永忠二君 そこで、まあこれが上がって出て、はたして提供しやすくなるかというと、私は提供しやすくならぬ。というのは、まわりがだめだ、自分ばっかり被害を受ける、いろいろ俗に適正だ合理化だと言ったって、要するにいままでよりは安く買われる、この気持ちは否定できない。そこでむしろ私は、こういうことをやるのはあとなんであって、全体の開発利益をまずどう処置するかという法律が出てきて、それでしかも、収用される人についてはむしろいわゆる優遇措置が行なわれる。大臣いま千二百万円の控除の話をしたけれども、千二百万控除があるからいままでより得になると言うならば、僕は意味がないと思うんですよ、これは。幾ら千二百万の控除があったからといって、従来より有利だということの保証はないと思う。従来より有利なようなことをするなら、何もこんな法律をつくることはないのだから、私は幾ら千二百万の控除があったからといって、非常に被収用者に有利だという理屈はない。むしろ私は逆なんだとこう思うんですよ。つまり開発利益をどうするかという法律が出てきて、そうして開発利益を皆が吸収する。その中でおれは土地を取られるけれども、土地を提供することだけしかできないけれども、その中で自分は税法的に千二百万の控除が出てきている。積極的に自分も提供しなければできないのじゃないか。こういうふうにいっていくのが私は順序じゃないか。そういうことによって、その段階でこういうものを出してくれば、私は非常に効果がある。これでもって積極的に快く土地収用に提供してこよう。そして同時にまた、自分でみずから進んでそういうことをやろう。供給源もふえてくるし容易になる。仕事は逆だと思うんですよ、僕は。土地の高騰に伴い、公共事業に伴い、土地開発利益をどう吸収するかという一般的な措置が行なわれる中で、そういうことが全部行なわれている。その中で収用される者については、土地を取られてどっかへ移らなければいかぬし、あるいは生活の根拠というものはまた別に移さなければできないけれども、まあまあ税法的にも控除の措置もある、そういう中で協力をしていかなければできないという気持ちが起こる。ところが、これはどういうことになっているかというと、開発利益はお前のものは見ないぞ。しかも適正にしろと言いながに、提案にもちゃんと書いてあるが、負担において行なわれる、高く買っているのが不合理だとはっきり書いてある。だからそれでもって押えられちゃ、これじゃ土地収用法改正して物価対策のいわゆる地価対策の一環だといってみても、そこまで一体……あまりひどいじゃないか。それからまた、そういうことによって、非常に効果が出てくるということはないという気持ちになるわけですね。だから学者の中には、こんなものをつくったって逆だ、むしろ逆にますます提供が困難になってきて反対が多くなるだろう、そんな効果なんかあがりっこないという言い方をする人もある。私は法的な立法のしかたといえば逆だ。むしろ開発利益をまず取っておいて、その中で収用される者は、被害者という面も一つあるわけだから、そういうものについては少しくらいの開発利益的なめんどうを見ていこうじゃないかということでスムースにいかれるものだと私は思うんですが、これについて大臣の考え方をちょっとお聞かせください。

発言情報

speech_id: 105514149X02319670713_015

発言者: 松永忠二

speaker_id: 4468

日付: 1967-07-13

院: 参議院

会議名: 建設委員会