早川崇の発言 (社会労働委員会)
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○国務大臣(早川崇君) 大橋君の大臣の時代の速記を読みましたが、理想としては最低全国一律制、しかし具体的には十六条方式で積み重ねていって、その上でということでございますから、まあ理想としては確かにそのとおりだと思います。同時に、この最低問題は、最近はこういう背景がございます。初任給を大体きめるというわけでありまするが、人手不足で非常に初任給が高くなって、一万五千円とか六千円とかになってまいりました。ですから、そういう背景がございますので、同時に、この移動できない――いわゆる流動性があれば、もういまはいわゆる最賃よりはうんと上回らなければ人が来ないわけです。いま御指摘の家内労働というものは、察庭に縛られて移動できない。ですから、非常に低く押えられているというわけでございまして、移動できる労働者の最賃以上に、むしろ家内労働、手内職、特に御婦人等、まあこの問題を真剣に取り上げなければ、むしろ初任給が非常に高くなっているときの最賃よりももっと緊急性がある段階になってきておる。したがって、家内労働の最賃が山梨と奈良でできましたけれども、あれはいまの最賃法の適用になっておるという地域でなきゃできない規定になっておる御承知のように。ですからこれでは話にならないので、同時に、家内労働の審議会に、またこれ審議会で恐縮ですけれども、長沼さんが会長で一生懸命やっていただいておるわけでありまして、八十万といい百万というほんとうにこの移動できない、家庭内に縛られる人の最賃を、御指摘でございますから、真剣に取り上げて、早急に結論出してほしいということを、強く長沼君にも御要望申し上げておるわけであります。
なお、最賃に総評入ってくれと努力はいたしております。まあ総評の御出身の藤田委員から、その点は私の意のあるところをひとつ伝えていただいて、まあ理想的なことを一挙にやるとなると今度はほかの委員が反対するかもしれませんし、今度は使のほうが反対する。全国一律になりますと、東京の最低賃金できめられますと、鹿児島とかおくれたところの中小企業がばたばた倒れては、今度は労働者が不幸になるわけですから、いろいろ意見があるわけなんで、しかし、私の意思表示は最小限度、業者間協定というのがILO二十六号からいうと少し疑義があるから、まあこいつはひとつ直すようにしてもらいたいという意思表示はしておりますので、どうかひとつその点は御理解いただきたいと思っております。