早川崇の発言 (社会労働委員会)

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○国務大臣(早川崇君) こまかいことは政府委員からお答えさせますが、大筋を申しますと、結局労働力が非常に不足してまいりまして、これは単に中小企業のみならず、大企業しかりでございます。そこでパートタイマーの問題ですが、たとえば非常に成績もあがっている。たとえば千葉県に辰巳団地というのがございます。そこへ日立製作所が設備を持っていって、団地の奥さんが働いておるのが一つのモデルケースになるわけでございますが、したがって、家庭を持った、いわゆるまるまるフルタイムでいけない、また、移動性がないという中年をこえた婦人の場合には、私はパートタイムという方式、これはむしろ相当盛んになっていくのじゃないかと思います。問題はその場合の雇用条件、いわゆる労働条件、これがあまりにもひどい搾取賃金では困りますので、そういった点はよく指導してまいりまして、あるところでは最低賃金を設定しておるところもございます。そこで当然最賃の対象になるわけでございますから、そういった点はひとつ十分配慮してまいりたい。ただ、方向としては、労働力不足経済における中年婦人の職場進出のあり方の一つの私は有力な面でございますので、このこと自体は決して悪いことでもなければ、むしろ奨励してしかるべきものであります。それによってほかの労働者の賃金が非常に下げられるという御心配でございますけれども、これが大量に外国労働者が入ってくるとか、こういう場合なら別でございますが、いわゆるパートタイムでない雇用労働者はいまでも不足しておるわけでございます。そういう関係で、春闘でごらんのように、労働組合の力も十分強いですし、それによる賃下げ作用というものは、私は労働力不足経済下におきましてはないのではないか、かように思っておるわけでございます。パートタイムは、いわゆる家内労働、内職と区別された労働でございますが、内職の場合には、お説のように、非常につかみにくい、雇用関係があいまいであるという関係で、仲介人というものが三重、四重にございまして、労働関係が非常に複雑で、しかも、最低にたたかれておるという実情でございます。こういった問題は、先ほどから申しましたように、家内労働審議会でひとつ急いでくれと、たいへん小骨が多くてのどにつかえる部面が多々ありますけれども、先ほど基準局長が指摘されましたように、もうそんな態度でいるならほかへ頼むというと非常に困られる。それから、あまり労働基準監督署の職員が行きますと、プライバシーをおかして、内職でやっているのに税務署に入ってこられる、その心配までされるわけです。そういった特殊なむずかしい問題もございますけれども、この問題は非常に重要な課題でございます。家内労働審議会で真剣に早急に取り上げて結論を出してまいりたいと思います。それまでの期間は、先ほど局長がお答えいたしましたように、いろいろな方法で内職の労働条件の向上に労働省が現行法のもとでやっておるというのが実情でございます。残念ながら、パートタイムというこのやり方、先生はむしろ否定的でありますが、私は、家庭を持って移動できない、そういう特殊事情にある中年家庭婦人の職場としては積極的な意味を持っておるということを申し上げたいと思います。

発言情報

speech_id: 105514410X01119670601_061

発言者: 早川崇

speaker_id: 21219

日付: 1967-06-01

院: 参議院

会議名: 社会労働委員会