三木武夫の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(三木武夫君) 関税一括引き下げいわゆるケネディラウンドは、これは御承知のように昭和三十九年から始めたんですから、ちょうどまる三年かかって——これはいままでにこんな大幅な関税の引き下げの交渉はなかったわけであります。それで、各国の利害が——みな各国とも自分の利害に対しては非常にきびしいですからね、多国間でやるわけですから。非常な難航したんですが、最後にホワイト事務総長が間に立って調停をしまして、鉄鋼とか化学品、穀物協定、この大筋はこれによって妥結を見たということになったわけであります。
これに対してわれわれは大体個々の関税につきましては、全体で三三%から三五%、世界貿易の七〇%ぐらいの品目について関税引き下げが行なわれる、いまの五〇%にはいきませんでしたけれどもね、ケネデイの唱えた。そのことによって日本の場合は、これは輸出というものに対して非常に日本経済は依存しておるわけですから、そういう意味で、しかも日本の経済は成長を今後とも続けていくでしょうから、いますぐにというよりも、将来のことを考えてみれば、非常に日本の経済の発展のためにこれは有利なことになるという判断をしておるわけなんです。それは、もしこれができなければ貿易の、保護貿易主義的なあるいは地域主義的な傾向が起これば日本は非常に打撃を受けますから、そこで個々の問題についてはまだ二国間交渉などもこれから残っていますから、非常に数字をあげての評価はむずかしいが、日本がオファーしたものに対しては、向こうのほうから見返りは取っている。そういう間において非常に日本がこの交渉によって損失を受けたというふうには見ていない。こちらは見合うものは取っていますから、全体として見ればこの妥結は日本の経済の将来の発展のために喜ぶべき結果であるという評価をいたしておる次第でございます。