小林武の発言 (予算委員会第四分科会)

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○小林武君 ごもっともな御意見でして、またそうあってほしいものですけれども、いうなら科学技術というものは、もろ刃のやいばみたいなもので、これもうんとやっていけば、平和の問題につながるとか、あるいは戦争の問題につながるとかいうようなことを、なかなか言い切れない。あるときはそれは大きな戦力となって発展していく、研究の途上に出てくるものですから、これはしかたがないと思う。この点は、私が小説を書く人たちの陳情の案内役で行きましたときに、いまのじゃない、前の官房長官がその人たちに話しているのを聞いておりましたが、まあロケットの何か予算を獲得するための陳情が来ていた。そのとき、結局これは平和目的のためにやっていると言っても、将来軍事的に非常に役立つこともあるんだから、予算はうんとふんばったほうがよろしいという、こういう陳情があった。しかし、自分としてはこれは平和目的であることを忘れてはならぬことだから、そういう陳情にはそういったことをきちんと言ったんだというような話をしておりました。私は、これは正直な話だと思います。でありますから、科学技術の進歩を、そういうおそれがあるからやめるなんというばかなことは言わないで、むしろ、政治そのものが一体科学の技術の進歩をどう扱うかというところに問題があるわけですから、だからわれわれも科学技術の進歩ということには一生懸命努力をしなければならぬと、こう思うのです。この姿勢の問題は、大いにお互いに考えなければならぬことだと思うんです。でありますから、たとえばいまの問題なんかについても、実はもう少し何か科学技術庁としては大胆な計画を述べられると思いましたが聞けませんでしたが、これはここらで打ち切ります。
 もう一つ、ちょっと大臣に妙なことをお尋ねするようでありますが、私は科学技術白書というものを見たんです。そうしたら、どうも私の見方がおかしいのかしりませんけれども、文部大臣と兼務しているときの科学技術白書というのは、やっぱり一つの型がある。それから科学技術庁長官というのが単独の場合は違うというふうにぼくは見たんです。何か前のあれが書いてあるときには、愛知さんと同じような傾向、それで私は文部大臣と科学技術庁長官が兼務することがいいとか悪いとか議論することはないんですけれども、まあしかし、一緒にするということは、科学技術の発展そのものからいえばあまりけっこうなものではないという気持ちは個人的に持っているのですが、これはどうなんですか。そういうふうにお考えになりませんか。これを見ただけで私はそう感ずるんですがね。目次をめくって見ただけでも、だいぶ違うような気がするんですが、そういうお感じはしませんか。

発言情報

speech_id: 105515270X00319670524_015

発言者: 小林武

speaker_id: 30010

日付: 1967-05-24

院: 参議院

会議名: 予算委員会第四分科会