渡辺惣蔵の発言 (石炭対策特別委員会)
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○渡辺(惣)委員 国鉄を動脈とする鉄道の輸送というだけではなしに、北海道にはただいまたしか十七の私鉄が敷かれていると思います。その十七の私鉄のうちで十一まで石炭関係の私鉄です。山間僻地の石炭を、輸送するために特別に私鉄が十一本も一敷かれておる。しかし、その私鉄のうちでも、最近の炭鉱の合理化政策で、たとえば三井芦別から芦別駅に至ります鉄道の路線でありますとか、大夕張から清水沢に至る路線であるとか、あるいは三井美唄から美唄駅に至る路線、その他羽幌にいたしましても同様でありますが、そういう名地の炭鉱で、かつては炭鉱円塚が直営をしていて、最近分離をして独立採算で行なっておりますが、いわゆる炭鉱の系列下に置かれている地方鉄道と、それからまるきり特定の炭鉱の系列下にない、しかも石炭を扱っておるところの鉄道があるわけです。たとえば留萌炭鉱のごときは一つのその例であります。
そこで、われわれは特に石炭の危機突破の上から見て、流通経済の合理化のために努力をしておるわけですが、同じ私鉄であっても、直接特定の炭鉱の系列下にあります鉄道業務の場合は、当然親会社との間に話し合いがスムーズにいっておりますから、運送の運賃等についてはそれぞれの話し合いがついてスムーズにやっておる。しかし、炭鉱の山元の系列下にない地方鉄道の場合においては、運賃決定の上でとかく問題が起こりがちな状態で、輸送経費、流通経費の合理化をはかろうといたしましても、地方鉄道が採算第一主義の上につながっておりますために非常に困難を来たし、しばしばトラブルが発生をしておるという状態であります。
そこで地方鉄道の運賃の決定というものについては、地方鉄道法第二十一条の規定によれば、「地方鉄道業者ハ旅客及荷物ノ運賃其ノ他運輸に関スル料令一ヲ出走メ監督庁ノ認可ヲ受クヘシ、」第二項では「監督官庁ハ公益上必要アリト附ムルトキハ運賃及料金ノ変更ヲ命スルコトヲ得、」こう規定してありますが、間違いないですか。