渡辺惣蔵の発言 (石炭対策特別委員会)
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○渡辺(惣)委員 そうすると、運輸省はその擬制キロを認めているわけですか。実際上それだけの運行をしておらないのに、キロ数を倍もしくは三倍のキロ数で運賃の計算をしているということは、この法二十一条の規定によってなお合法的であり妥当である。この会社は独占企業で黒字の会社ですよ。たとえば、ここでは町役場ははるかに遠いのです。町役場まで三十キロくらいあるでしょう。病院もほとんどない状態で、それで町のほうはここへ町営バスを通して、そして地域の住民の便利をはかろうと思っているが、町営バスの願いを出せば、陸運局ではこれを許可しないで、そしてあべこべに留萌鉄道のほうに競願の暑熱を出させてこれをつぶしてしまう。私鉄とそれから陸運局との結合が非常に強くて、役場が公益企業としてバスを運行しようと思って、たとえばここでは地元に高等学校などは全然ありませんから、子弟の教育上これを町に通学させようといたしますと、とにかくバスがない。それから炭鉱ですから災害が多いのですよ。何しろ国鉄の路線まで十八キロあり、町の病院まで行きますのに三十キロもあるのですから、救急車がなければいかぬ。しかたがないから、このごろは町営のマイクロバスを使って、毎日病人を町まで出ていくのに輸送している状態なんです。そういうようにある特定の地域における独占の会社が黒字を出しながら、公益性を妨げて、そして独占利潤、黒字を出して便々としておる。それを運輸当局が広めて、何らの監督あるいは勧告を行なわないというのはどういうことなのか。あるいはそういう事実を知らなかったのか。事実だとしてもそれを今日認めておるのかどうか承りたいと思います。