三木武夫の発言 (外務委員会)

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○三木国務大臣 御承知のように、予備的な会談ですね。本格的な話し合いというものは、その予備的な会談が済んで、そこで段取りがきまることになる。予備的な会談の場所について、なかなか折り合いがつかない。アメリカは何か大使館があるところでないと、施設を利用するのに非常に困る。しかも、どちらにも片寄らない中立国でやらないかということでございます。そのためにいまアメリカが提案しておるところは、ラングーン、それからジャカルタ、ビエンチャン、インド、こういうところであります。向こうは、カンボジアのプノンペン、ポーランドのワルシャワ、これを提案しておる。この話し合いがまだまとまってない。しかし、これだけの話し合いをしようといったハノイとアメリカの話が、この場所というようなことで御破算になるというようなことは、これはあってはならぬことだと私は思います。したがって、この場所はどこになりますか、話し合いはつくものだと思う。
 そこで、アメリカとハノイとの本格的な話し合いというものを一体どう進めるかということが議題になるし、北爆の問題もそのときに議題になる。あるいは非武装地帯などに対する北からの南への浸透ということも問題になる。戦闘行為の縮小という前提の上に立って、本格的な話し合いの段取りをつけることが予備的な会談の大きな役割りだと私は思うのです。
 ところが、本格的な会談ということになってくると、いろんな問題がそこに出てくる。いまは南ベトナムの政府もあるいはまたベトコンも出てきてないわけです。こういうものがやはり何らかの形で話し合いに入ってこなければならぬし、非常な紆余曲折はあると思いますけれども、しかし、あの話し合いに応じようということをハノイとアメリカとが受諾したということは、ここらでひとつ話し合いによって解決しようという一つのゼスチュアだと私は思わないのです。両方ともこの際に話し合いで解決しようという意図があったから、このジョンソン提案に対してハノイがこれに応じて、予備的な会談をしようということになりましたから、紆余曲折はあるけれども、大きな方向としてはベトナム戦争の収拾の方向に向かう、その過程が一体どれくらいかかるかということは、これはなかなか——前のジュネーブ協定でも朝鮮の戦争の場合でも長期にかかった例もありまして、今度も私はそのとおりにかかるとも思いませんが、これは相当な期間が要るであろう。いままだ予備会談の話し合いの場所もきまらない段階でありますから、これをどうだという予測を立てることは非常に困難だと考えております。しかし、方向としては収拾の方向である、戦争は拡大の方向でなくして、戦線の縮小の方向である、こういうふうに考えております。

発言情報

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発言者: 三木武夫

speaker_id: 13903

日付: 1968-04-16

院: 衆議院

会議名: 外務委員会