石野久男の発言 (外務委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○石野委員 ジョンソンが明確に場所はどこでもよいということを言った。それがもう声明を演説してから半月になっています。ただ場所のことでなかなか応諾をしないということになりますと、これが皆さんと相談の上で云々というならいいけれども、この戦争を終わらせるために米国はいかなる場所にでも代表を送る用意がある、こう言っておりますから、私どもとすると、どうも当時言った気持ちと現在のアメリカの考え方との中には違ったものがあるのではないかという疑念を持ちます。これは、大統領の考え方をわれわれがあれこれ簡単に憶測することはよくないと思いますけれども、しかし、事実は、これだけ言い切った内容を大統領みずからがほごにするということになると、これはやはり戦争終結に対する熱意の問題で私ども疑わなくちゃいけない。ただそれだけではなくて、一方では増兵をする、それは多くても少なくても増兵という事実が出てまいりますれば、これはやはり戦争終結への真意を疑わざるを得ない、こういうふうに考えるのです。こういうような実情に対して、大臣はアメリカのよき相談相手という立場で、こういう不信を買うような大統領の演説に対して、何らかの忠告か何か与えなければならぬのでなかろうかというふうに私は思うのですが、大臣のいまの話だと、ただ大使館など長期にわたるような通信の便だとかなんとかいうことが問題なんだというふうに言います。しかし、私は、それはこの演説の内容を熟読玩味して言えることばのようには思えない。やはりソ連だとかあるいは中国がぺてんじゃないか、こういうふうに言っておることの裏書きになるように思うのです。ハノイはこれを受けるにあたって、アメリカ帝国主義はベトナムを長期に分割し、南ベトナムを彼らみずからの新植民地、軍事基地に変えようと企てておると言い切っておる。そういう考え方から見ると、やはりこの大統領の交渉場所の選定の問題についても判定の下らないということは、やはりぺてんだと見られるよりしかたがないという感じがするのだが、そういう問題について、大臣ふしぎに思わないか。