戸叶里子の発言 (外務委員会)
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○戸叶委員 私どもから常識的に考えましても、岸さんは今回は特使として行かれたにしても、この問題で行かれたわけではないですから、公式にこの問題等はお話しにならなかった。そういう意味では、懇談なり何なりの形ではおっしゃったと思います。しかし、自由使用のことはおっしゃらなかったという御答弁ですから、そのもののように理解をいたしますにしても、岸さんがたびたびおっしゃいますのは、この自由使用というのが私の持論である、持論であるからそういうふうに言ったまでだというように言われている。そこにも私は非常にひっかかるものがあるわけです。と申しますのは、岸さんは元首相であって、安保条約が一九六〇年に国会で審議されたきの責任者でございまして、そして問題の岸・ハーター交換公文をとりきめた当事者でございます。その当時から事前協議の本質をよく知っていらしたはずだと思います。そこで、今日、日本の国民はあんまりこの事前協議にたより過ぎているので、これを何とか違うように持っていかなければいけないのじゃないか、当事の交渉したことを思い出しながら、こういう発言になったのではないかというふうに私は考えるわけであります。たとえば、この事前協議というものは、お互いに必ず合意に達するとは限らない、それはそのとおりです。協議が不調のまま、一方の当事国が自分の思うとおりにすることもあるんだというような、こういうふうなことを国民に強調したいために、何か自由使用ということばを出されたのではなかろうか、こういうことを考えるのですけれども、この点はいかがでございましょうか。