佐藤榮作の発言 (外務委員会)
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○佐藤内閣総理大臣 ただいま戸叶君も抵抗を感ずると言われるが、実は一番驚いたのは政府自身でございまして、ああいう記事が新聞に出ると同時に、私たいへん心配をいたしました。これはたいへんな誤解を受けては困る、かように思いまして、さっそく連絡をとったのであります。したがいまして、その後においては、よしそれが個人の意見であろうと、そうかってに使ってはいない、かように私は思います。
そこで、いままでも日米安全保障条約で、この事前協議がいわゆる歯どめの役という、そういう意味にしばしば使われてきておる。これはそのこと自身が必ずしも正確だとは私は考えません。事前協議というのにもまたイエスもある、こういうことをすでにしばしば予算委員会等でもお答えしるおります。それはそれなりに御理解をいただきたいし、また岸特使も、その点では私どもと十分考え方が一致しております。ことに岸内閣時分に、これが歯どめの役になるんだという説明をしばしば繰り返しているし、また国民の皆さんからも、そういう意味の事前協議、そこに重点を置いたものだ、こういうふうにみんなとっていた。むしろ私どもから見ると、そういう一方的な、どこかに重点を置くという事前協議、これはやや困るのではないか。どこまでも事前協議、それを受ける日本側とすれば、自主的であること、同時にまた、日本の国益、その立場に立って事前協議に応ずる、そうして日本の考え方をはっきりさす、これがいわゆる日米安全保障条約においるパートナーとして要求される事前協議、またわれわれはそういう立場で事前協議に応ずるということでございます。この点は政府はしばしば申し上げておりますので、誤解のないようにお願いしておきます。また、岸特使もそういう意味では理解してくれておるようであります。