佐藤榮作の発言 (外務委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○佐藤内閣総理大臣 核抜き、本土並み、これはただいまの国民から申すと、ぜひそうあってほしい、これがもういまの国民大多数の考え方ではないかと思います。政府自身は国民の世論に従う、こういうことは申しておりますが、いまだかつて核抜き、本土並みという表現をしたことはございません。しかし、私どもは、他の表現で、国民の世論に従い、世論を無視するようなことはいたしません、こういうことを申し上げ、そういう立場で交渉いたします、こういうことを申しましたが、いま論理的に、そのことは政府自身が核抜き、本土並み、これを意味するのじゃないか、こういうように言われることも一理あると思いますが、積極的にそこまでは申していない。
それよりも、もう一つの点は、特別な取りきめなき限り、こういう条件をつけて実は話をしています。これをなぜ私が申すかというと、この点は基本的な問題でありますから、この点が明確になることが、国民とすれば一番望ましいことだと思います。しかしながら、アメリカと交渉する当の本人としては、この問題については、こだわるようですが、最終的に十分見きわめをつけて出かけないと、国民の期待を裏切るというようなことにもなりましょうから、そういう点で、政府自身はまだ慎重な態度で、最終的にはまだきめておりませんということを申し上げたわけです。だから、その点は誤解のないようにお願いして、そのことば自身をそのままとっていただきたい。いままでの予算委員会における答弁も、ただいま申し上げることのように終始しておる。私はあとであまり読んではおりませんけれども、とにかく言った気持ちがそのとおりですから、たぶん速記もそうなっているのではないか、かように思っております。
そうして、できるだけ国民の期待に沿うようにと、こういうことで臨みたい。だから、早期の返還も、また本土と区別をしないような、そういう方向でありたい、これは願いであります。しかし、とにかくこれは相手のあることでありますし、また、最終的な問題がきまらない限り、やはり特別の定めなき限りという条件のつくこと、これはただいまの状況ではやむを得ない、かように思っております。この点が、先ほど来、予算委員会のときとこの段階で変わっておらない、こういうことを重ねて申し上げるような次第であります。