佐藤榮作の発言 (外務委員会)
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○佐藤内閣総理大臣 頭のいい戸叶君がいろいろ分類して、こういう場合、こういう場合、こういう場合と言われましたが、私もあまりその他の方法はないのかと思っております。
ただ、私、いまこの際に個人的な弁解をしておきたいのでありますが、自民党の中でもいろいろ議論がございます。まだこれは自民党が最終版を決定しないから、そういう意味だと御了承いただきたい。いわゆる強い意見もあるとか、あるいはハト派、あるいはタカ派の意見もあるとか、こういうのがいろいろありまして、まだ自民党も、私自身がきめないように、最終的には決定しておりません。そこで、私の場合だと、やや複雑になりますのは、津特使は元総理、しかも私の兄だ、こういう関係で、この間にまず連絡があるだろう、連絡がなかったらおかしい、また、弟は幾ら総理
だといっても、兄貴の言うことを聞くだろう、こういうようにだんだん割り切られて、そこでこの問題を取り扱われると、実は非常に困るのです。いまも整理してお話しのように、アイゼンハワーの葬儀に参列する、その特使で出かけていった。その際に発言をしたことが、これは平素岸が考えていることにしろ、それが出た。これは行ってしゃべったのではなくて、その前にニューヨーク・タイムスかどこかのインタビューでそういう意見を述べた。したがって、その直後であっただけに、アメリカに行ったら、その話をトレースされると、ああいう発言にならざるを得なかった、こういうような経過もあります。それで、私自身も、先ほど申しますように、実は東京にいて、あの報道が日本に打ち返されて、非常にびっくりした。すぐワシントンに電話をいたしまして、そういう点について誤解を招かないようにしてほしい、これは特に申し上げるまでもなく、兄弟でありますだけに、また元総理であるだけに、非常に誤解を受けやすいから、そこらのところは具体的に立ち入らないように、こういうような注意を実はしたような次第であります。したがって、この問題は、ちょっと入り組んではおりますけれども、兄弟の問題だが、これは別のことだ、公私の別の問題だ、これだけはひとつはっきりさせていただきたい。
また、いまの沖繩の問題と取り組みますその態度も、私は予算委員会当時と今日あまり変わっておらない。参議院において私の発言がいかにも変わったかのようにとられておりますけれども、これは参議院の方がよく整理されて、各委員会における私の発言をそれぞれまとめられた。そうすると、参議院における結論が自然に出てきた、こういうことのようであります。しかし、私自身まだ最終的な決定ではありません。部分的な発言はそのとおりで、間違いございません、こういうことを実はお答えしているのです。
ただいまも先ほど来のお話でおわかりだと思いますけれども、私の発言内容については、戸叶君はそれぞれの場合でつかまえていらっしゃる。そのことを私は否定はいたしませんけれども、まだ最終的に決定版を下している、こういうところではないと御了承いただきたいと思います。