福岡義登の発言 (本会議)

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○福岡義登君 私は、先ほど井上普方君から、その趣旨説明が行なわれました建設常任委員長始関伊平君の解任決議案について、提案者に対しまして、日本社会党を代表し、若干の質問を行なわんとするものであります。
 質問に先立ちまして、私の心境を申し述べさせていただきますならば、始関委員長と同じ委員会に身を置き、しかも、会館も同じ第二議員会館の七階で、朝夕顔を合わせておる私といたしましては、始関委員長の解任決議案に賛成する立場から質問を行なうことは、私情においてまことに忍びがたいものがあるのであります。しかし、始関君のおかしたあやまちはあまりにも大きく、議会制民主主義を守り、もって国民の負託にこたえなければならないという大義の前にはいかんともいたしがたく、泣いて馬謖を切るというのが私のただいまの心境であります。(拍手)この段階におきまして、始関君に対する私の友情を示すといたしますならば、始関君が解任決議案が採決に付される前に、みずからの不明をわび、男らしく辞任することを忠告することだけであります。始関君がこの私の忠告に従い、友情にこたえてくれることを切に祈ってやまないのであります。もし始関君がこの私の忠告に基づき身を処してくれるならば、おのずから将来の道は開けるものと思います。しかしながら、この私の忠告を無視するならば、厚顔無恥というか、無知もうまいといいましょうか、多く社会からの批判を受けて、その政治生命にも大きな危機が訪れるのではないかとも心配するのであります。(拍手)
 さて、具体的な質問に入るわけでありますが、その第一は、議会制民主主義の歴史に大きな問題を残しました今次延長国会の冒頭の五月二十六日、始関委員長は、従来の慣行を無視し、しかも、定例日でない五月二十七日に一方的に理事会を開催するべく公報に掲載したことについてであります。
 従来は、理事会を開こうとするときには、あらかじめ各党の理事に連絡を行ない、その上によって行なわれたと思うのでありますが、五月二十六日の場合は、この連絡が全くなく、突如として公報に掲載されたと聞いておるのでありますが、もしこれが事実だとするならば、許すことのできない不法にして不信行為だと思うのであります。どのような経緯であったのか、提案者から具体的な説明をお伺いしたいのであります。
 第二の質問は、五月二十八日の理事会における始関委員長のとった行為についてであります。
 当日の理事会は、延長国会における議案の審査日程などについて各党理事の意見調整が行なわれていたところ、始関委員長は、理事会を一方的に打ち切り、委員会の会議を開こうとしたと聞いております。このことも、もし事実だとすればゆゆしき問題でありますが、どのような理事会の経過であったのか、提案者の井上普方君も理事でありますから、その間の事情を詳しく御説明願いたいのであります。
 第三の質問は、同じく五月二十八日の委員会における始関委員長の行動についてであります。
 さきに述べましたごとく、始関委員長は、理事会を一方的に打ち切った直後、野党各党理事から、理事会を再開して延長国会の日程などについて協議すべきであるという強い意見が出されていたのにもかかわらず、これを退け、委員会の会議を強引に開いたと聞くのでありますが、これまた委員長としてとるべき態度ではなく、事実だとすれば許しがたいことだと思うのでありますが、どのような経緯であったのか、提案者から具体的に御説明をいただきたいのであります。
 第四の質問は、一方的に委員会の会議を開いた始関委員長は、都市再開発法案を議題とし、あらかじめしめし合わせていたと思われる与党議員からの質疑打ち切りの動議が出されるや、他の委員の意見を求めることもなく、特に、そのときの委員室は、騒然として会議を続行できるような状態ではなかったのにもかかわらず、動議は賛成多数として質疑打ち切りを可決したとしているのであります。言語道断といわなければなりません。速記録もとれないような状態の中で、委員長が当然休憩を宣し、事態の集約をはかるべきだったと思うのでありますが、一体どのような経過であったのか、その詳細を御説明願いたいと思います。
 第五の質問は、同じ日の委員会で始関委員長は、先議案件であるべき委員長の不信任決議案が出されていたのにもかかわらず、これを取り上げなかった事実があるのであります。このことも公平を欠く始関委員長の行動であったと思うのでありますが、提案者はその間の事情をどのように考えておられるのか、お伺いをしたいのであります。
 質問の第六は、さきに述べました委員会における質疑打ち切りに続いて、始関委員長は、都市再開発法案を採決に付したとしているのでありますが、当時の会議の中では、先ほども申し上げましたように、速記録もとりにくい状態でありましたので、その中での採決ができるような事情ではなかったと思うのでありますが、これをあえて採決をしたとするがごときは、全く暴挙といわなければなりません。提案者の御見解を承りたいのであります。
 第七の質問は、強行採決をされたという都市再開発法案の審議経過についてであります。
 都市再開発法案に対しましては、私たち日本社会党は多くの意見を持ち、その一部を今日までの会議で述べてまいりました。今後もまた引き続いて法案審査の中で、これらの残された意見を述べようといたしたのであります。しかるに、質疑打ち切り、強行採決というのでは、意見を述べることもできないのでありまして、委員会における審査を続行されることを強く望みたいのであります。
 特に、社会党といたしましては、先ほど阿部昭吾君からの御質問にもありましたように、理事会におきまして、同法案に対する修正案を提示していたのであります。この修正案に対しましては、自民党を含め各党とも検討するとの約束がなされておったのでありますが、この理事会における約束ごとも履行されないままに強行採決を行なわれたのであります。これではほんとうに国民のための都市再開発法であるかどうか、はなはだもって疑いたくなるのであります。提案者井上普方君は、先ほども御説明がなされておりますが、もう少し、この都市再開発法案の修正に対する理事会における経過、約束ごとというものを明らかにしてもらいたいと思うのであります。

発言情報

speech_id: 106105254X04119690530_027

発言者: 福岡義登

speaker_id: 30457

日付: 1969-05-30

院: 衆議院

会議名: 本会議