大野明の発言 (本会議)
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○大野明君 私は、ただいま議題となりました建設委員長始関伊平君解任決議案に対し、自由民主党を代表して、反対討論を行なわんとするものであります。(拍手)
本決議案提出の理由は、今国会に内閣から提出された重要法案の一つである都市再開発法案を審議する建設委員会において、始関委員長の委員会運営が適切でなかったということにあるようであります。しかし、私は、本決議案の提案者とは全く見解を異にするものであり、始関委員長に対しましては、その職務執行に最大級の賛辞を呈するものであります。(拍手)始関委員長は、常に理事会の席において述べられておりますとおり、委員会付託法案に対しましては慎重審議を尽くす態度をとられてまいったのであります。
都市再開発法案の審議におきましても、特にこの点を配慮せられ、質疑時間も十分とり、野党各委員に対し、できる限り発言時間を保証してきているのであります。委員会における質疑時間は約九時間でありまして、その間、社会党三名、民社党一名、公明党一名に発言を許可し、これに自民党三名を加え、計八名の委員が質疑を行なっておりますとともに、審査に資するため、野党委員の要求にも応じ、現場視察を行なう等、本案に対し意欲的な審議をいたしてまいったのであります。(拍手)
また、この法案審議の過程においては、必要に応じ理事懇談会を開き、各党理事との間に忌憚のない意見の交換を行ない、委員会の円滑な運営につとめてこられたのであります。さらに、野党に対しましては、再三再四審査に応ずるよう、誠意と忍耐をもって尽くしてこられたのであります。
御承知のとおり、本案は、近年における都市の諸問題に対処する重要な法案でありまして、各界におきましても、都市三法の一つとして、これを強力に支持しておるのであります。この法案は、第五十五回国会に参議院先議として提出され、第五十八回国会において、参議院議員選挙のため審査未了となり、今国会にあらためて参議院先議として内閣より提出されたものであります。
今回提出の法案は、野党議員からの要望を取り入れ、さきの法案に比し、大幅に改めておるのであります。しかも、今国会におきましては、前年成立いたしました新しい都市計画法との関連もあり、その早期成立が強く望まれていたのでありまして、建設委員長としては、本法案審議の進捗状況について憂慮せられ、審議の促進に日夜苦心を重ねておられたのであります。
始関委員長は、一昨日の理事会におきましても、野党側理事諸君に、審議に応ずるよう強く要請をいたしましたが、野党の一部の理事は、ある問題に対しては順法、また、ある問題に対しては慣例を主張し、全く首尾一貫しない議論をあえて持ち出し、開会を阻止せんとする態度で臨んだのであります。(拍手)
国家国民のために審議すべき委員会を、ただ単に党利党略のかけ引きの場と考えておる一部野党と、真の議会制民主主義を基調とするわが党との考え方の上において、あまりにも大きな断層を見出された始関委員長は、ただいたずらに過ぎ去る時間の空費を避けるとともに、旧来の陋習を断ち、き然とした態度をもって開会を宣したその勇気こそ、国会正常化への第一歩であり、心より敬意を表する次第であります。
審議の結果、五月二十八日、質疑終局の動議を適当と判断され、委員会審議に終止符を打たれたのでありますが、このような措置こそは、委員長として当然とるべき態度であったと確信するものであります。また一方、野党委員各位の質疑もまことにりっぱなものであり、その意とするところも十二分に言い尽くされたものと判断されますので、大方の委員の了とされる委員長採決であったと確信するものであります。
始関委員長の委員会運営については、以上申し上げましたとおり、非難すべき何ものも見出すことはできないのであります。どうか心ならずも提案しておられる提案者各位におかれましては、所属する党の名誉のため、すみやかに解任決議案を撤回されるよう強く要望いたしまして、私の反対討論を終わります。(拍手)