川崎秀二の発言 (予算委員会)

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○川崎(秀)委員 政府にこれ以上ベトナム問題で申し上げても、ベトナム政策に関する限りは、まあ発言権がないと言ってもいいほどの従来のことでございましたから、私はまあ個人的にこういう考え方を持っておる者が日本の国会におるということを明らかにして、そしてこういう方法であるならば必ずベトナムは収拾されるだろうということを考えてみたわけであります。
 相互に自主撤退するといっても、米軍が第一に本土に即刻引き揚げるということは、これはもうないわけであります。私の考え方によれば、まずサイゴン付近に集結をして、農村及び地方都市を南政府の能力にまかすべきである。この南政府がその治安に責任を持たなければ、これはついにはかいらい政権ということの実態になるわけですから、そのくらいのことはしなければならぬと思うのであります。その後北ベトナムの出方を監視しつつ米軍の南ベトナム撤退のタイムテーブルを示したら、これは非常に会議が進捗すると思う。そのことによって侵略者としての非難というものは一掃されると思う。米軍は大体入ったときには大義名分がなかったとは言えない。だんだん深入りをし、エスカレーションしていったときに問題が起こったわけであります。
 第二は、米軍の撤退は沖繩の返還とも関係があり、南ベトナムの治安とも関係があるが、一九七〇年六月のいわゆる上半期の終わりまでには撤退を完了する、そして連合政府の樹立によって民族自決の基本原則に返るべきであると思う。
 第三は、連合政権のあり方。これはやはり当初ベトコンを入れて連合政権をつくるにしても、近い将来公正なる総選挙を再実施しなければいかぬ。その総選挙の再実施のときにアメリカや中国やソ連のような大国が入ったならば、これは必ず干渉だといわれる。しかし、何も入らないでベトナムだけにまかすということならば、これはまた非常な治安上の危険というものも伴ってくるのであって、自決の方針はいいが、過渡的段階として、国連委員会による管理というものを断行しなければならぬ。そして自主政権を確立すべきであるというのが私の意見であります。
 それから、これは、この最後のくだりは質問にも関連します。最終段階はどうなるか。ベトナム収拾の最終段階においては、私は中国の発言というものは非常に重大な要素を持ってくると思うし、歓迎しなければならぬ。ジュネーブ会議はソビエト、イギリス、フランスを中心として中国も入ったのですが、日本もやはり今後は入らなければならぬと思う。そういう国際会議を招集して、四者の停戦協定ができたならば、それをその幅の広い国際会議で承認をして、ベトナム治安というものを定着させる、その努力が必要だと思うのです。これと並行して、国連の内部に南ベトナム復興基金というものを設けて、アメリカが毎年使った三分の一も国連へ出せば、南ベトナムはりっぱに私は復興すると思うのです。そういう広い意味での対策を立てなければならぬと考えていますが、ここで外務大臣に伺いたいのは、外務大臣は、最終の段階にはそういうようなことになりはしないか、そうしなければいけないではないか、そしてその中における中国の比重はどうなるかということが私の質問であります。

発言情報

speech_id: 106105261X00919690212_012

発言者: 川崎秀二

speaker_id: 13746

日付: 1969-02-12

院: 衆議院

会議名: 予算委員会