川崎秀二の発言 (予算委員会)
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○川崎(秀)委員 いま長々とお話があったわけですけれども、私はこれはこういうことだと思うのです。イタリアの提案というものが、委員会を設けて審議する、ただそこが非常に今日のイタリアより不明確であった。当時イタリアはやはり連立政権でありましたが、今日のような、ネンニ外務大臣がなったという事情とは違うでしょう。考え方も違う。その考え方の違いは、やはり一つの中国というものを必ずしも前提にしなかった。その意味では、ある意味で日本の外務省の考え方——われわれの考え方じゃないのだが——に近いような考え方が出た。非常にあいまいだというような反対ならば私らは、わかるわけです。ところが、とにかくこれは一歩前進だということで、アメリカは取り上げようとしておったのに、日本が反対をする、これは私はどうもわからぬのです。それは国連本部へ行ってみると、ソ連グループとアメリカのグループと離れておって、いろいろな議題があると、一方にはアルバニアのようにソ連のお茶坊主みたいなものもあれば、また日本は実際これは全くアメリカのお茶坊主みたいなことをやっておるという批評もかなりあるわけです。全くこの点が、今度私が聞かんとしたところの重要な点です。これは私は、あとで私の同僚が帰ってきましたからしさいに調べてみると、ゴールドバーグが演説をした直後に共和党のクーパーという国会議員が、君、あれは事実だろうけれども、一つは君のかけ引きもあったのじゃないか、つまり日本に反対させて、それからイタリアにこういう案を出させたのはあんたじゃないかという意味を言ったら、いや、そんなことはない、イタリアの案というのは突然出てきたのだ、日本が反対したのもいきなりやったのだという話をして、まっかになっておこったというのですから、こういういきさつを見ると、私は日本の外交陣営の考え方の基調というものを疑わざるを得ない。非常に残念です。
大体、元来ならば日本は中国をまず承認をして、そして国連加盟、これが順序です。しかし、日本は残念ながら戦争状態を中国との間に終結しておらない。あるいはやっかいな賠償などの問題などもあって、すぐ中国承認ということに踏み切れないだけであって、だから常識として中国の国連加盟に全力をあげるというのが日本の将来の国策になってこなければならぬのです。そういう点で私は、重要事項指定方式にいつまでもかじりついておって、中国を拒否する最終の国家群に日本がなるということは、日本と中国との将来の何十年の関係、何百年の関係、あるいは何千年の関係に汚点を残していくものだと思う。戦争は一時です。平和は永久である。してみれば、中国側から見れば、自分らが国際社会に入るときに一番反対したのは日本だということになれば、われわれは、中共政府は、まだ現在の首脳はかまいませんよ。しかし、その背後にある中共の七億八千万の民衆に対して、われわれは贖罪ができるだろうかという反省に立って、今後の中国問題というものは進めていかなければならぬ。サンタバーバラのいきさつは私の、そこにいる同僚から詳しく聞いたことですから間違いない。そこにいるのです。名前はささない。どうかその意味で、この国連の重要事項指定方式というものを考え直してみる必要はないか。
それから、それならば具体案があるか。藤山愛一郎氏なんかが言っておる、まず国連加盟歓迎決議案というものを出して、一つの大きな雰囲気をつくるというのも考え方の一つでしょう。愛知外務大臣はどう思いますか。