川崎秀二の発言 (予算委員会)
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○川崎(秀)委員 もうこの中国が国際社会から締め出されておることの悲劇ということは、皆さん御存じのとおりであります。私はもはやそれは議論をもって申し上げようとは思わない。現実には、しかし一番重大なことは、私はイタリアが承認したというのは——イタリアという国は、まあこの席上ではそう批評はいたしませんけれども、そう大きなものじゃない。けれどもこれがベルギーに及び、カナダに及び、最後には反共国家としての路線が日本よりかたい西ドイツも、私は最後には踏み切るんじゃなかろうかと思うのです。西ドイツは昨年、一昨年の貿易量は中国に対して西欧第一位です。ゆうべ発表になった。彼らはやはり正統政府は北京だということを、自身の身につけて思っておるのです。西独と東独なら正統は西独だ、中国と台湾なら北京だという考え方は、ドイツは身にしみて知っているわけです。分裂国家のこれは一つの大きな経験であります。すると、もしベルギー、ルクセンブルグ、西ドイツまで踏み切ると、これはEEC各国が全部踏み切ったことになる。EEC各国というのは、これはもう何といったって世界の良識ですよ。これは西欧諸国の良識である。そういう大勢になってきたときに日本がどうするかということは、私は非常に重大な局面に立つと思う。われわれが中国問題のことを言うと水ぶっかけるように、あれはバスに乗りおくれるなということを言っているのだというようなことを言う人がある。いやなことばですな、これは。しかし、バスに乗りおくれるなということばを言い出したのは、大東亜戦争中に日独伊軍事同盟をつくった連中なんです。新官僚群ですよ。いま生きている連中がいるのです。それが、当時ちゅうちょしておった議会人に向けて、バスに乗りおくれるなと、永井柳太郎氏だとか前田米蔵氏に言って、引っぱってきたものです。とんでもない話だと私は思う。戦時中には軍部、戦後にはアメリカ一辺倒、これではいかぬ。どうしても私は中国問題を打開したいと思うのです。
しかし中国問題は、残念ながら石橋短期内閣退陣後は、全く中国政策というものはないのです。中国政策不在、これを中国語でチオンクオチェンツァープーチンザイと言うのです。不在だというのです。兵隊語で言うと、石橋以来トントンデホワイラだ、トントンデメーユー、(笑声)委員長知ってますか。これは非常に問題で、近ごろ参議院あたりではやたらに英語を振り回す議員がいるというから、この際均衡をとるためにきょうはチオンクオチェンツァープーチンザイと言うのです。
この際聞いておきたい。愛知外務大臣に伺いたいのは、将来どういうことがあっても、やはり米中が和解をするときがいつかはくるですな。その前に橋渡しをするのはどの国ですか。それを期待しているアメリカの首脳は多いのですよ。それは日本だろうと私は思うのです。その考え方について、愛知外務大臣にも伺いたいし、これだけは大蔵大臣にも党の首脳として伺いたい。