麻生良方の発言 (予算委員会第二分科会)

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○麻生分科員 心境だけで政治をやるというわけにいかないのです。この基地を移転するということは、私は予算委員会のときにも申し上げたように、きわめて重大なことなんです。私は移転に反対なんです、ほんとうは。撤去でなければいかぬという主張なんです。ところが、王子にキャンプができた、王子の反対運動が盛り上がってきた、そうすると政府当局者は、その反対運動を鎮火させるために、あて先もなしに移転ということばをすぐ口にする。口にするから地元の人たちは、政府が約束してくれたと、こうなる。そして今度は移転先をさがし始める。どこに行ったって、王子にあって地元の周辺の人が迷惑を受けるものを、王子以外の地区に持っていっていいという理由は成り立たないんですよ。それは日本国内であれば、どこへ持っていったって、それで迷惑を受けるものはどこでも迷惑を受ける。だから私は移転そのものに賛成じゃないのです。もっと政府は本腰を入れて、この種の問題については撤去を要求すべきなんです。ところが、当時の政府当局者が移転ということを約束をした。したがって防衛庁としても移転先をさがさざるを得なくなってきた。そのさがさざるを得なくなってきたしわ寄せがいまの長官にいっている、よくわかります。しかし移転ときめた以上、そしてこれだけの予算を組んだ以上――私はこの予算が組んでなければこんな質問はしませんよ。予算を組んできた以上は、少なくとも一年以内にこれは着手しなければならぬではないか。そうでしょう。そうすれば、どんなにこの委員会で秘密にしたところで、あなたがいま言われるようにいましばらくと言うたところで、いつかは地元に対し折衝を開始しなければならぬでしょう。それはあなたがいま言われるように、地元の了解なしにやっていけないでしょう、幾ら法的根拠はどうであるこうであると言うたところで。そうだとすれば、われわれ国会も責任を持った形で私は移転の処理をしてほしい。われわれも国会議員ですよ。基地の問題については政府だけの責任だとは言うてない。そうでしょう。なぜそれを秘密になさるのか。どうせ地元と折衝をしなければならぬのなら、この十億円はこういう計画なんだ、この計画を明示して、その上に立って地元の人たちに折衝するのが順当ではないですか。それを隠しておいて一体どうやって地元と折衝するのですか、大臣。私は、これが秘密の上にでき上がってしまう空中楼閣なら何も申し上げません。また、あなた方の政府が地元民がわからないうちにこっそりつくってしまって、でき上がっちゃったんだからかんべんしてくれという種類のものなら、これも取り上げません。しかしそうではないでしょう。そういうおつもりですか。これは空中に楼閣をおつくりになるおつもりですか。長官。そうじゃないでしょう。

発言情報

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発言者: 麻生良方

speaker_id: 15681

日付: 1969-02-28

院: 衆議院

会議名: 予算委員会第二分科会