坪川信三の発言 (建設委員会)
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○国務大臣(坪川信三君) 御指摘になりましたとおり、住宅政策の重要性からくる現時点におけるところの住宅建設の現況を見るときに、松本委員憂慮されましたお気持ちを持って、政府に対する御叱正をいただきますことは、深く恐縮もいたしておる次第でございますが、私といたしましては、住宅対策には社会開発の中核として考えており、四十四年度の予算編成にあたりましても、かなり思いを新たにいたしまして、配意をいたしたような次第でございます。一般会計においては当面上の伸び率は低くはございますが、昭和四十四年度からは公営住宅の用地費の補助制度を取りやめまして、これを地方債で手当てをすることといたしておりますので、実質では対前年度に比べますと三三・九%の伸び率にもなっておる次第でありますとともに、公共事業費中最高の伸びとなっておる次第であります。財投においても財投計画総額の一三・八%を占めておりまして、また増加率は財投計画全体の一四%を上回る一六・三%の伸びになっておるような次第であります。さらに地方債計画においても、対前年度は九一・八%となっており、全体として重点的に投資配分が行なわれると考えておる次第であります。この結果、公的資金による住宅については、四十四年度末には約七二%の達成率となる見込みであり、全体としては約八割の達成を見る次第であります。四十五年度までには、一世帯一住宅は曲がりなりにもそうした方向で進み得るものと期待いたしておりますが、ところで住宅の需要はさきにも述べましたように、今後においても量、質の面から、なお、増大を続けるものと考えられます。そこでこの際新たなる角度から、今後における住宅政策のあり方を検討する必要があり、この場合、考えられる住宅対策の方向といたしましては、住宅の量の確保と質の向上、量を優先しながら質の向上をはかりたい、職住近接を積極的に実現するために、本年度におきましては、公営住宅の中高層建築に対する予算措置を講じた気持ちもここにあるのでありますとともに、ことに私は特定住宅というものに力を入れなければならぬという考えを持ちまして、本年度は昨年度の倍増のいわゆる母子世帯あるいは老人世帯あるいは身体障害者あるいは同和対策住宅等に思いを入れましてのそうした施策を講じますとともに、新たなる住宅環境の整備というようなこと、また公営住宅の第一種の質の規模の内容の引き上げというような意味をもちまして、私は新たなる四十四年度の公営住宅の設計に対しましても、ガス管あるいは水道管あるいは電気等の施設を講ずる措置を講じておる気持ちも、ここにあるような次第でありますとともに、日照の問題あるいは防災の問題等も配慮いたしながら、いま御審議を願わなければなりません建築基準法の制定をお願いいたしている気持ちもここにありますので、私といたしましては、公的な立場であるところの公団住宅に対しましても、御案内のごとく受付制度に改めまして、そしてこれらの不公平をなるべく避けるよう配慮を持ったきめこまかい住宅政策を打ち立ててまいりたいということで、四十五年度までの住宅政策の一応の計画を達成いたしますとともに、先ほどから申し上げましたように、第二次住宅計画につきましては、質を考えますとともに、低所得者に対するところの住宅問題を重点に置きながら、国民のしあわせに通ずる大事な住宅問題に最善の努力をいたす覚悟でありますので、御了承賜わりたいと存じます。