戸叶里子の発言 (外務委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○戸叶委員 私は最初に沖繩の毒ガスの問題がたいへんに沖繩で騒がれており、これは当然の問題でございますので、政府のお考えを問いただしていきたいと思います。
 昨年の七月に沖繩の米軍の基地の中で神経ガスが漏れて二十数名の中毒者を出したことで、米軍の沖繩基地に非常に多くの毒ガス兵器が貯蔵されているという事実が明るみに出されたのは、この委員会でも問題にされたところで、御承知のとおりでございます。
 そこで、その当時アメリカは、十二月に沖繩の毒ガス兵器は、ワシントン州のバンゴーに運ばれ、それからオレゴン州のハーミストンに近いウマティラ陸軍貯蔵所に輸送する、輸送作業は七〇年春に完了の予定というような発表をいたしまして、先月のジュネーブ議定書の審議のときにも、外務大臣がはっきりと、アメリカ側は公に、ことしの春までに沖繩から毒ガス兵器を撤去する約束をしており、現在運搬がおくれているのはアメリカ側の国内事情で現地に危険がないということを説得しているから、もう少し待ってくれというような了解を求めているのが現状でありますと、こういうことをあの当時答弁をされております。さらに外務大臣は、致死性のガスはもうなくなった、あるいはなくなりつつあるんだ、これはもうはっきり明確な事実でございますと述べております。私たちといたしましては、沖繩から毒ガスが撤去されるのは時間の問題だとばかり思っておりました。
 ところが先月の二十三日、この半年も前から公に約束しておりました米本国のオレゴン州への移送計画を中止するということが発表されて、その代案として今度はコージアク島を候補地にあげたわけですけれども、このアラスカの州の人たちも反対するということで、今度はどこへ持っていっていいかわからないというのがアメリカの現状のようでございます。
 一方、移転先もきまらないのに、保利官房長官も米側は早期撤去の方針に変わりはないというようなことを発表されまして、何かしら日本政府の口先だけの約束、こういうものが私どもは信じられなくなってきたわけです。これは私たち本土の人たちは当然ですけれども、沖繩の県民は一刻も早い撤去というものを望んでおりますけれども、そうしてまたテレビ等でも、高校の生徒がテレビに出まして、そうして私たちも人間性、人道主義の上からも毒ガスを撤去してもらいたい、こういうことを訴えておりますけれども、政府としては一体どういうふうなお考えで今日いらっしゃるのか、この点をまず最初にお伺いしたいと思います。

発言情報

speech_id: 106303968X01719700610_002

発言者: 戸叶里子

speaker_id: 28324

日付: 1970-06-10

院: 衆議院

会議名: 外務委員会