小林進の発言 (社会労働委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○小林(進)委員 私は、あとでまた数字の問題もいま少し詳しく承りたいと思っているのでありまするが、少なくとも、百万ないし百数十万に達する者が、一定期間、住居を離れて他に職業を求めて働いているということは、これは私は、日本の行政の中でも相当ウエートを置くべき重大問題だと思っている。それを労働省の一局の職安にまかせておくだけであって、省としてこれに真剣に取り組むような形ができ上がっていないなどということは、それ自体が時勢の動きにマッチしない、日本の行政がいかに貧弱であるかということの何よりの証拠であるといわなければなりません。省として取り組んでいることはないじゃありませんか、それでは。労働省の中の一局がこれを担当しているだけであって、省全般として取り組みができていない。労働省でいうならば、職安だけの問題ではないです。いま、工場に入れば基準局だとおっしゃったが、もしこれに真剣に取り組むならば、そこには労政もあるいは職業訓練もやはり省をあげて、全部がこれに取り組んでいかなければならない必要度がある。そういうことも何もでき上がっていない。ましてや、低米価政策や減反、減産で農民を痛めつけ、利用するだけ利用している農林省が、こういう重大な問題に対して、私の質問に際してここにもあらわれてこないなんというのは言語道断だ。そういうようなふまじめなことだから、至るところにこういう出かせぎの事故が起こったり、不祥事件が起きたり、痛ましい病気が起きたり、目をおおうような惨たんたる事実が累積をしているという結果になる。いけませんよ、そんなことは。だから、出かせぎの側から見れば、一体どこの行政でわれわれのめんどうを見てくれるのか、出かせぎに関する限りは、農林省も労働省も、少しも責任ある体制を整えていないじゃないか、こういう悲憤慷慨の声が出てくるのも私は無理からぬことだと考えざるを得ないのであります。まず、いわゆる主管庁というものをこの際明確にしてもらわなくちゃいかぬ。副大臣、いいですか。これはあなたの仕事です。大いに次官会議等で発言をしてやってください。
 次に、お伺いしますのは人数の問題、人数の掌握のしかたです。何でも完全なる行政を行なわんとするならば、まずその数字を確かめなくちゃならぬと思いますが、私はいま一回職安局長にお伺いします。あなたは、そういう形で六十万の数字をつかまえたと言うけれども、一体その数字が出かせぎとして完全無欠なものであるという自信をお持ちになりますか。いかがでございますか。

発言情報

speech_id: 106304410X00719700331_014

発言者: 小林進

speaker_id: 8598

日付: 1970-03-31

院: 衆議院

会議名: 社会労働委員会