小林進の発言 (社会労働委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○小林(進)委員 これは、大野政務次官おっしゃったことに、実は私もある程度同感なんでございまして、言っちゃ悪いけれども、野原さんには労働行政においては期待することが一つもない。あの人はしろうとですから何もわからぬと言っても失言ではない。けれども、いまあなたがおっしゃったように、あの人は、確かに自民党の中における農政の大家なんだ。そうして、わが日本の長期の農林の総合政策等を自民党の中で立案されて、いまの百五十万トン減産、三十五万ヘクタールの休耕等の問題も、野原さんの原案から出ていると私は承っている。だから、あの人は、農林のエキスパートとして、また農民を愛する人だ、その立場において、こういう形になれば多くの農民が農村から追い出されるぞ、それをどう始末するかということも、農林通として野原さんは当然考えられていると私は思っておるし、またその点においては、歴代労働大臣の中でも一番真剣にこの問題に取り組み得る立場である。だから、その意味において、しろうとの野原さんであるけれども、農村の出かせぎ問題、あるいは農村を首切られて出てくる農民のあと保護といいますか、アフターケアといいますか、そういう面においては、私は野原さんに非常に期待をいたしております。だから、きょう労働大臣がおられれば、この問題について徹底的に、胸をはたいて彼の所論を引き出すつもりでありましたけれども、あなたがいみじくも言われましたから、ひとつこの点は、大臣にもよくお話しをいただきまして、そして、そのうちには、そういう農村から追い出される農民の受け入れ態勢の立案計画をお示ししたいというお話でありました。これは私は非常に期待しておりますから——四十五年度の予算はもう終末に近づいておりますから、四十五年度の予算に組めということまでは申し上げませんけれども、少なくとも四十六年度の予算の中には、これが脚光を浴びて、りっぱに日の目を見るような施策を進めていただきたいということを、かたく私は御注文申し上げておきます。これはあなたが労働政務次官として就任している間の最も歴史的な事業ですから、大いにがんばってやってください。
そこで私は、その問題に関連をいたしまして申し上げますけれども、こういう出かせぎの問題や農村の縮小総合政策に対応するためには、労働省の機構それ自体もうんと改良せられ、これに相対応するような規模あるいは内容にまで高めていかなくちゃいかぬ。先ほどもちょっと申し上げましたけれども、一人の農業従事者が農村から出かせぎに出てくる。最初は職安の窓口に行く、まずそこをきちっと法律的にきめてください。先ほど職安局長の言われた、きちっと職安の窓口を通さなければならないという強制的な法律をつくるのも、私は一つの案だと思う。まず正確に人数をつかみ、職業を与え、与えたら基準局に行って、その就労している場所が労働基準監督の立場から見て安全であるかどうか、また、職場に行って未熟練の農業従事者が働くに適しているかどうか、短期的に一週間や二週間の訓練をし、教育をしていけば、安全でもあるし、賃金も上がるということであれば、そこに今度は職業訓練局の問題が出てくる。訓練局通達でくる、そこには労政局も入ってくる。そういうように職安から、基準局から、職業訓練から、労政から、こういうふうに有機的に全部が動いて、この農村の犠牲者が完全に働き得るように、しかも五カ月ぐらい働いて帰るときには、そこにはちゃんと失業保険がついて回るという有機的な政策がついて回らなければならない。そういう体制が一つも出てない。職安は職安で、求人の申し込みがあったところで、それが一体どんな衛生管理や基準行政が行なわれたかどうかもわからないで、求人があるからあなた行きなさいといってぽんと投げ込んでそれで終わりだ。労働基準局に至っては言語道断ですよ。そうして、働いている労働者は、一体どんな形で働いているかということをひとつも確かめようとする意欲もないじゃないですか。意欲がありますか。基準局長、舞台は回ってあなたのところに行ったんだ。ありますか。