山本政弘の発言 (社会労働委員会)

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○山本(政)委員 ことしの一月のことですが、日本精神神経学会で学会の雑誌が出ておりますが、その一月号で会員全員四千人に訴えを送って、いろいろ精神病院の中に起こっておる事件について、一連の事件の根底には、医師としての道義心、倫理観の欠如がある、こうみずからを告発といいますかしているのは、御承知だと思うのです。これは一連のルポにも載せられておりますけれども、同時に、反面には、精神科の医者あるいは医療職員も、そういうことについては私は非常な衝撃を受けておると思うのです。こういう話を聞きました。これは非常に良心的な精神科医の場合でありますが、子供さんに、おとうさん、あなたもこういう同じことをやっているのかどうかということを聞かれて非常に衝撃を受けた、こういう話があります。その方が涙を浮かべて私どもに話をしたという話もあるわけであります。
 同じように強制入所とか、あるいは指定病院制度があります結核と精神病というものを二つ比べてみた場合に、結核対策については比較的に重視、拡充といいますか、そういう国の政策が立てられていたのではないだろうか。もちろん、その背景には富国強兵といいますか、明治以来の考え方があっただろうし、同時に、戦後には、率直に申しまして、組合ができて強くなったという影響もあると思うのです。簡単に首を切れない、病気になった場合には医療費が非常に高くなる、あるいはまた労働力の確保ということもあっただろうと思うのですが、しかし、いずれにしても、そういう意味で結核は非常に重視、拡充せられてきた。もちろん、それが十分であると私は申し上げませんが、しかし反面に、精神病の場合には、自宅監視というか、つまり座敷牢に入れておけばいいのだ、そういうような精神病者の処遇の考え方が、明治以来それこそ貫かれてきているのではないか。いまでもそういうものが残っているのではないだろうか。新聞の記事を見ても、実はそれが裏づけられておるのではないだろうか、そういう気がするわけであります。
 そこで、まず第一番にお伺いしたいのは、精神病院というものは一体治療所と考えておるのか、あるいは収容所とお考えになっているのか、その辺をひとつ厚生省の考えを聞かしていただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 山本政弘

speaker_id: 10465

日付: 1970-04-02

院: 衆議院

会議名: 社会労働委員会