山本政弘の発言 (社会労働委員会)

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○山本(政)委員 次官がたいへんまじめな御答弁をなされたので、私はあまり申し上げたくないんですけれども、都市の監視対象病院というのは七百五十一、それに対して監視員が四名であります。私はなぜそういうことを申し上げるかと言うと、地区の医師の立ち会いというところにも問題があると思うのです。つまり、監査官制度というものは、ことばとして適当かどうかはわかりませんけれども、つまり、精神病院その他のそういう関係の方々に対してアンタッチャブルの組織・機構というものがあっていいんではないだろうか。そして、そのチームの中に、むしろ精神医という人が全部ではなくて、私とものような——という言い方はおかしいですけれども、つまり、そういう人たちはすでに精神病院についてはある程度なれっこになっているのではないだろうかという気がするわけです。これは、この学会の雑誌にも、アピールのうしろの別のところにあるんです。「われわれ自身が感覚麻ひの落とし穴にはまりこんでいはしまいか。たとえば、長期入院の慢性分裂病に対するときのやりきれない気持とはうら腹に、患者の生命の危険のなさや、たとえ死んでも家族からうらまれることが少ないといった安易な状況になれきっていないだろうか。」こういっているんですよ。これは私のしろうと考えでありますが、そういう人たちが見たときに、若干改善されたなという考えを持つかもしれない。しかし私は、今日の実態はそんなもんじゃないんじゃないだろうか。むしろしろうとの新鮮な感覚で監察をしていくといったほうが実態に即応したものが出てくるのではないだろうか、こう思うのです。
 それと同時に、違反病院に対する処罰の例というものが非常に少ないということもあわせて考えてもらいたい。最近は小林病院だけだったと思うのです。そういう点について私は、書類監査あるいは抜き打ち監査、そういうことを申し上げました。結論として申し上げたいことは、自治体の病院についてもそういうことが言えるかもわかりませんけれども、まじめに、良心的にやっているところは、のびのびと治療のできるようなものがあっていいんじゃないだろうか。あるいは精神科という特殊性にかんがみて、医療費の問題というものも考慮していいんではないだろうか。そのかわり、監査を厳重にしていくということがあっていいんではないだろうかという考えがするわけです。そういう意味で私は、いまの国家監査官制度というものについてのそういうチームをつくるべきではないだろうか。そして、そのチームのメンバーにも、先ほど申し上げたような、フレッシュな感覚で精神病院を見直すことのできる人が必要ではないんだろうかということを申し上げたいのであります。たいへん申しわけないですけれども、再度、私のいま申し上げたような面について見解を聞かしていただきたい。

発言情報

speech_id: 106304410X00819700402_110

発言者: 山本政弘

speaker_id: 10465

日付: 1970-04-02

院: 衆議院

会議名: 社会労働委員会