田中一の発言 (建設委員会)
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○田中一君 今日人間が労働力が不足だといっている時代に、ことに建築行政などというものに対する各府県等の要員というものは多くないと思うのです。三年以上の経験を持っているものを監視員だといって自動車を与えるのか、あるいはオートバイで行くのか自転車で行くのかしらぬけれども、そんな人が、東京都の例をとっても、年間何万という申請があってそういうものをさがし回っているという人が、適格者がいるのですか。そういう人はいませんよ。建築行政の面において三年間の経験のある者などというものをですよ、そういう人をこれだけ広い東京都は何人つくるか知らぬけれども、先だってちょっとほかで聞いたのですけれども、都電廃止で都電のいままでの人たちが建築監視員になってほうぼうを歩いているという話も聞きました。それはもう建築行政に何にも関係ないのです。したがってそういう要員が求められるか、求められないのです。ただ不正建築に対するいろいろな面から非難をされるから、こういう制度をつくったのだということに尽きるわけですよ。おそらく建築主事と建築監視員とを比べて、その賃金なり労働条件なりは非常に大きな格差があると思うのです。建築主事は頭脳的な経験者だから、これはおそらく建築監視員よりも高級だろうと思う。建築主事くらいな力を持っておる者が建築監視員になって歩くならば、これは認めてもいいと思う。しかし配置転換されたそれぞれの立場の吏員が建築監視員として町に出た場合、どういう問題が起きるかということを想像してごらんなさい。おそらくこれは大津留君や沢田君あたりはどういうものが出るだろうと想定をされてこういう制度をつくったと思う。沢田君あたり建築行政ばかりを専門にやっておるのだからわかるだろうと思うけれども、こういう要員はいませんよ。こういう適格者が今日養われておりませんよ、日本の行政機関には。だれを求めようというのか、ひとつ明らかにしてほしいと思うのです。