福田赳夫の発言 (予算委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○国務大臣(福田赳夫君) 小野さん御指摘のように、社会保障給付の水準は、わが国は他の先進諸国に比べると比較的低い水準であります。これはなぜかというと、一つは、わが国の社会保障体制というものが、実質的に言いますれば、戦後初めて取り組む課題になったといってもいいくらい戦前においては顧みられなかった、そういうことが一つと思います。それから、もう一つの問題は、わが国におきましては、敗戦から立ち上がるという過程におきまして、国民の負担をなるべく軽くしていきたいと、こういう考え方が一貫してとられてきておるわけであります。社会保障政策を充実するということになりますれば、どうしたって高負担という考え方をとらざるを得ないわけでございますが、それを避けまして、経済の成長発展、敗戦からの立ち上がりということに努力してきた、そういう二つ——いろいろありましょうが、二つの問題が指摘されると思います。
 しかし、日本の経済もここまで来た、こういう段階になりますると、社会保障政策、これは考え直さなければならない時期に来ておると、こういうふうに考えておるのでありまして、いま企画庁が中心になって作業をしておる新経済社会発展計画、これにおきましては、いままでの趨勢では、社会保障費の増加、これは一八%をちょっとこえるというような状態でありましたが、今度の新しい六カ年、昭和五十年に至る六カ年におきましては、これを一九・六%ずつ伸ばそうと、こういう構想になっておる次第でありまして、これがそのまま実現されますれば、社会保障はかなり前進をするというふうに考えております。いまのGNPに対する比率、これが二%くらいは上がっていくのではあるまいか、そういうふうに展望いたしておるわけでありまして、そういう段階になりますると、大体アメリカの水準と並ぶか、あるいはこれを多少越すかというくらいになろうか、こういうふうに見ておるのであります。

発言情報

speech_id: 106315261X01419700403_003

発言者: 福田赳夫

speaker_id: 20078

日付: 1970-04-03

院: 参議院

会議名: 予算委員会