竹内良夫の発言 (公害対策特別委員会)
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○説明員(竹内良夫君) まず、調査でございますが、長官からお答えいたしましたとおり、国費といたしまして本年約一千万円程度、一千一万六千円という、調整費から支出をしております。そのほかに、一般的な港湾調査といたしまして、いわゆる洞海港と申しますのは、洞海湾と小倉、門司等含めまして、運輸省の国費分といたしまして、百二十四万五千円の金額で調査を実施しております。これのほかに、港湾管理者がみずからこれとタイアップして行なう事業——先ほどの一千万円にタイアップして行なうのが一千万円でございます。それから運輸省分の百二十四万円に対応して行なうものが約二百万円ございまして、運輸省と地元港湾管理者一緒に行ないます総計が約二千万円強というような形で調査を進めていきたいというように考えております。
じゃあ、どのような調査をするかということになりますと、先ほど長官のお答えいたしました一千万円のいわゆる調整費のほうの調査は、洞海湾が非常に湾形になっておりまして、これは海の潮汐が非常にきかないわけであります。どちらかといいますとデッドウォーターになっておりまして、水が死んでいるわけでございます。このようなところに悪い水が入ってきたときに、一体どのように拡散していくかとか、そういうような一つの汚濁機構といいますか、汚濁のメカニズムを研究していきたい。そして、それをむしろ洞海湾を一つのモデルとしまして、全国的な将来のこれからの港湾をどうやってつくっていくかという、一つの参考にもしたいというのが主としてこの一千万の調査でございます。そのほかの残りの調査とか、あるいは港湾管理者の行なう調査は、現在の洞海湾がどのようによごれているか、たとえば流量がどういうふうに流れているとか、あるいは水質がどうであるとか、底質がどうであるとか、海底の堆積物はどうであるとか、そういうような、現在の具体的な洞海の汚染の状況を調査していきたい、こういう調査でございます。
それから二番目の御質問の、しゅんせつがすでに行なわれているという状況でございますが、これは相当昔からしゅんせつが行なわれております。で、現在関門海峡から洞海のほうへ、ずっとこう奥深く航路を掘っておりますが、これが関門海峡から若戸大橋まで、この間の航路を大体三百五十メートルから二百五十メートルの幅、水深が九メートルの航路にこれを整備しつつあります。それからまた、奥洞海から奥のほうに至りますと、大体八メートル五十から九メートル、幅も二百メートル程度に狭くなりますが、このような航路に整備をしていく。大体におきまして、この整備は国がみずから直轄で行なっております。
それから、それに付属いたしまして、いろいろな泊地というのがございます。泊地と申しますのは、例の船がとまっていくところでございますが、これは補助事業で行なう。補助事業と申しますのは港湾管理者が実際に実施するわけでありますが、これに対して国が補助をしていくというたてまえをとっております。
それからもう一つ、機能を維持するための事業は、港湾管理者みずからの費用で毎年維持のしゅんせつを行なっています。これはずいぶん昔からあるわけでございますが、第三次五カ年計画という昭和四十三年度から昭和四十七年度までの一応の洞海だけの計画を申し上げますと、直轄、補助、維持合わせまして約六百五十万立米をしゅんせつしたいというように考えています。そのうち、四十五年、本年度までに完成する予定のものは約三百五十万立米でございますので、四十六年と四十七年、来年度と再来年度でやるのは約三百万立米残っているという形でございます。このうち直轄と補助につきましては、いわゆる改修事業でございますので、たまったものじゃございません。要するに地盤を掘っていきます。維持のほうになりますと、これはたまったものでございます。したがいまして、維持のほうにむしろ、たとえば毒素が入っているとすれば沈でんしたものでございますから、維持事業のほうにあるわけでございまして、地あまのほうにはどれだけ入っておるかまだよくわからないわけでございます。しかし、いままでの工事に関しましては確かに公害面からの調査はしてございませんが、土砂を捨てますと漁業の問題に非常に関係がございます。そこで従来は、甘り土砂を掘って捨てるわけでございますが、捨てたときの土砂が漁業に支障のないように、拡散しないように、たとえば埋め立て地を利用してそこに捨てていくとか、あるいは現在では、特にヘドロが外に飛び出さないようにワクをつくりまして、そのワクの内側にビニールを張りましてその中に捨てていくというようなことを、たまたまといいますか、実施してまいってきております。今後も、公害防止対策の面から考えましてもその方法が最上ではないかというように私どもは考えております。