山本鎮彦の発言 (地方行政委員会)

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○山本(鎮)政府委員 お答えいたします。
 捜査といたしましては、基本的には、被害者であります金大中さんの供述といいますか、この方の事実の陳述が捜査の一番のかぎになるということは一般的な常識だと思うわけでございますが、そういう意味で、ぜひ金大中さんに事情を聞きたい、そのために東京に来てもらいたいということを交渉いたしておるわけでございます。あわせて、梁一東さん、金敬仁さんもその現場に居合わせたわけでございますので、ぜひその方にも聞きたいということを初めから言っておるわけでございますが、それとは別に、基本的なじみちな当方の捜査といたしましては、遺留品がかなりございましたので、遺留品の捜査は現在でもやはり徹底してやっておるわけでございます。それから、遺留指紋等もかなり出ておりますので、そちらのほうの捜査も進めております。それから、遺留品の、たとえばリュックサックなどを買った店も付近にある、買った者もいるというような事実がわかってきておりますので、そういう目撃者を通じて、そういうものを買った者が犯人と結びつくかどうかという線の努力をいたしまして、これは、そういう犯人像というものの輪郭が逐次かなりわかってきておる段階にございますが、まだこれはいろいろと詰めるべき問題が残っておる状況でございます。
 それから、車でございますが、拉致されたと見られる時間帯にさらに幅を持たせまして、その時間帯にホテルの車庫から出た車、これは三十台あるわけでありますが、これの捜査はずっと実施いたしておりますが、残念ながら、ホテルで記録している番号が下四けたしか記録しておりませんので、一台の車を調べるのに、場合によっては二百数十台の車を調べなければならない。こういう形で、この三十台のつぶしが、現在では、十六台までは全く関係がないということがわかっておりまして、まだあと十四台が、本件に関係があるかどうか不明で、捜査を続行いたしておるところでございます。
 それから、金大中さんの話で、船で出たというような自供がございますので、船の関係は、海上保安庁と連絡いたしまして、やはり八日、九日にかけて日本から韓国向け出帆した船三十五隻がございますので、これの捜査をやっておりますが、まだ、これというような事情が判明いたしておりません。
 そういう形で基本的な捜査を積み重ねて、何とか犯人像に到達したいと思っております。
 それからまた、金大中さんがホテルからエレベーターで連れ去られるときに、日本人の若い男女にエレベーターの中で会ったので、それに助けてくれということを言ったということでございますので、そういう目撃者の発見にもつとめておるわけでございますが、現在までにそういう人があらわれないというような関係もございまして、なかなか難渋しているわけでございます。御承知のとおり、ホテルでございますので、いろいろと出入りの人がその状況を見ている可能性もまだ残っておると思いますので、何とか目撃者を一人でも二人でも多く発見して、犯人像その他の参考のものをそれから得たいという努力を続けている状況でございます。

発言情報

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発言者: 山本鎮彦

speaker_id: 18655

日付: 1973-08-28

院: 衆議院

会議名: 地方行政委員会