有島重武の発言 (本会議)

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○有島重武君(続) その賛成の意思を悪用した裏切り行為について、われわれは絶対に許すことはできません。
 最後に、なぜこの筑波大学の設置を急ぐのかということであります。
 去る六月二十二日、政府・自民党は、多くの質問者を残して、抜き打ち的に強行採決に踏み切りました。新構想大学というならば、新しい時代に立ち向かう感受性と生き方を思考する若い世代への十分な理解と支持を主としたものでなければならないはずであります。
 しかるに、政府・自民党は、このような人間主体の新しい大学像を初めから破壊した、いな、全国の国公立大学等高等教育機関が、昭和四十四年以降模索し、改革の糸口を見つけんと努力し、その実現に大きく一歩を踏み出した貴重な歴史的価値を、根底から踏みにじったものといわざるを得ません。
 民主主義は、固定的な一つの理想状態ではありません。民主主義は、実践的には、力の原理にのみたよろうとする偏狭な権力集中に対する絶え間のない抵抗と、いかなる次元にせよ、自治的な社会運営に割り込む不当な権力介入を是正する日々の努力の中にこそあると考えられます。
 非民主的傾向のあらわな本法案を、是非によらず力によって強行成立させようとする政府・与党の態度は、必ずや、広く国民の賢明にして、厳正なる批判の前に、その非道を認めざるを得ないときを迎えるでありましょう。(拍手)
 以上をもって私の討論を終わります。(拍手)

発言情報

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発言者: 有島重武

speaker_id: 12672

日付: 1973-06-29

院: 衆議院

会議名: 本会議