佐藤文生の発言 (運輸委員会)
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○政府委員(佐藤文生君) この問題につきまして、四月の春闘のまっ最中に私は報告を受けました。ちょうど全国的に、私、タクシー、バス関係で、利用者を中心にものを考えていくという、そういう経営に徹底しなければいろんな問題が起こってくるということをおそれまして、全国的にいろんな調査を私個人で始めておりましたところが、もちろん原局を通じて調査をしましたが、御承知のとおりに北海道では、タクシー問題でフローリアンが小型であるか中型であるか、こういう問題で、いろいろ問題が非常に複雑な問題になりまして、利用者に非常に迷惑をかけるということで、利用者から見てこれは小型であると、こう私は判断をいたしまして、小型の指導体制をとって、一応そういうことで利用者を中心に車種の決定、そういうものをすべきであるということを指導いたした。
そうすると、たまたま九州では大分県の日田のバス会社が、経営者の能力が足らないというか、時代の流れについていくことができなかったといっていいのでしょうか、労務管理が不十分であったために、完全に経営者のほうが経営権を放棄するという、そうすれば働いておるタクシー運転手は路頭に迷わなくちゃならない。組合側が自主運行を始める、こういう問題がまた起こる。たまたまそういう問題が起きておる最中に中鉄バスのこの問題が起こりまして、非常に欠員が多い。国も県も市町村も補助金を出して
〔委員長退席、理事江藤智君着席〕
赤字路線を確保しながら大衆にサービスしていくという、そういう態勢のまっ最中に欠便が多い。その欠便も一日何便か、非常に少ないならば、いろいろそのときそのときの理由があるでしょうけれども、連続して多数の欠便が起こっておるというので、おかしいことだな、こう思っておりましたところ、社会党の皆さん方の調査団がちょうど行かれまして、ひとつ立ち入り検査したらどうだ、こういうような強い要求が現地の陸運事務所にあったことの報告を受けました。
そこで私は、いろんなそういう問題について、ひとつこれは調査する必要があるんじゃないかということで、五月十五日に中鉄バスの神吉常務を岡山の陸運事務所に出頭を命じまして、そうして次の事項の調査を命じました。欠便が非常に多いということで、社会党の調査団も行って実態を調査しているんだ、したがって、その欠便の理由というものを明確に陸運事務所に報告してもらいたい。第二点は、定期点検整備の実施の状況及び不良車の有無についても指摘があったようだから、これもその実態を報告しなさい。この調査命令に基づきまして、五月十六日——翌日、中鉄バスの社長の藤田社長から岡山陸運事務所長に次のとおりな回答がありました。相当数の欠便があるが、その理由としては、働いている従業員の一身上の都合や組合の委員会の出席とかあるいは第一、第二、両方の組合のいろんなトラブル等のために欠便がやむを得ず出たんだと、こういう報告が、一応翌日ありましたので、さらに五月の十六日、同日に会社側の幹部を出頭せしめまして、欠便の状況なり乗務員の確保の状況についての細部の報告を陸運事務所でさせまして、完全運行に努力するように勧告をし、警告を発しました。
五月二十三日に、引き続いて本社の実情調査をいたしまして、欠便の実態、さらに総社線の欠便状況についての調査、それから路線別の調査、そういうものをやりまして、組合のトラブルによらない平常時において欠便しておるような実態が出てきましたので、これもおかしいじゃないか、平常時において欠便したのは一体どういう理由であるか、その理由と、その対策、それから乗務員の、一体必要人員についてはどのくらい必要であるか、こういう確保の状況、こういう問題点につきまして、完全運行ができるように厳重に口頭によって警告しました。
五月二十四日、さらに関係者を呼びまして、その実行可能であるかないかという点をさらに突っ込み、五月三十一日、事務所に再び呼び出しまして、全線の欠便状況と、警告を発した数日間においてどういう処置をしたか、こういうところをさらに命令を発しまして、その方策を実行せしめるように要請しました。
さらに六月七日に、事務所に呼び出しましたところ、先ほど自動車局長が報告いたしましたような内容の各日にちごとにおけるところの欠便と、それから各営業所ごとにおけるところの車両数と組合員数の明確なる報告を持ってまいりまして、たとえば岡山営業所では乗り合い、貸し切りの車が六十八両ある、組合員数は第一組合が五十一名、第二組合が五十六名、合わせて百七名岡山営業所にはいますと、こういったように各営業所ごとに車両数と人員の配置の報告をいたしまして、それから判断して、一体欠便が出るような様相がないではないかと、一体どういうわけだ、こういうぐあい突っ込みましたところ、先ほど自動車局長が言ったように、急にその日になって病気であるとか、そういうような理由でもって欠便せざるを得なかったというようなところが、だんだんと判明したところを追及してみるというと、第一組合と第二組合のトラブルが予想外に激しいと、普通われわれが考えていたような単なる二つの組合があって主義主張は異なっても毎日の勤務状態においては正常な組合運動を行ないつつ勤務しておるんだと、こう思っておったところが、予想外のトラブルがありまして、春闘中第一組合に第二組合から再び再加入したのが六十名に及ぶというようなところも原因いたしまして、これは労務管理が完全に果たされてないと、これではなかなか完全なる運行が、お客さんを中心に運行ができないんだということで、これはじっくりと経営指導といいますか、経営についての改善命令というか、改善指導というか、そういうことをやる必要があるということを判断いたしましたので、陸運事務所長に、私のほうから経営者に対していま少し近代的な経営ができるように、具体的に一つ一つのポイントを押えながら経営の指導をやるべきであるという指令を発しまして、現在続行中でございます。
ところが、いま先生の御指摘のありましたとおりに、国なりあるいは県なり市町村のそういった補助金が出ておるわけであります。したがって欠便によってお客さんに迷惑をかけているんだと、だからこれをひとつ一時停止したらどうか、あるいはそれだけの補助金が出てるんだから欠便した場合においてはお客さんに損害賠償を払うべきだと、こういうお考え方もあると思いますけれども、いましばらく、私は、こういう実態でございますので、経営者に対して経営指導なり改善命令を出しながら正常な会社運営ができるように指導していくのに時日をかしてほしいというのが現在の考え方でございます。