鈴木強の発言 (予算委員会第三分科会)
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○鈴木強君 いま控訴については慎重に検討しておられるという大臣の御所見でございますが、判決が出ました三月三十日ですね、私どもも、もちろん判決文が長文でありまして、全部内部を知るには時間的に余裕がなかったんですが、その後いろいろと読ましていただきまして、確かに鉄砲水か何かがきたり、そういう場合に、科学的、技術的にこれを食いとめるということはむずかしいようでございますね、土砂流といいますか、そういうものに対する。しかし、この判決の中にある一番大事なところは、やはり国側が賠償の責任に応じなきゃならぬということが一点ですね。
それからもう一つは、あそこだけでないんですけれども、国道地域の降雨に対する事故発生の危険性というもの、それから日常における建設省の国道に対する管理体制というものが十分でなかったということは裁判が言っているわけです。そして、その国道の設置と管理の瑕疵——これは欠点とか過失ということですけれども、管理の瑕疵があったということをやっぱり言っているから、大臣が道路局長や従業員の労苦を考え、大臣として部下を思う気持ちは私はよくわかりますよ。わかりますが、やはり指摘された点については明確に責任を負うということでなきゃいかぬと思うんです。たまたま菊池さんの談話が新聞に出ているのを私は見まして、あの大事故のあとに裁判が出て、そしてその判決が示されたときの建設省の見解としては、私は少しほんとに血も涙もないような感じを受けましたよ。大臣はいま血と涙のある解決をしようと思っておったんだが、控訴されたということを言われているんだけれども、ですから、ああいうときももう少し私は慎重な気持ちを率直にやっぱり表明すべきではなかったですか。まあ新聞の活字だけですから、あなたの真意が全部盛られていないということも、表現のことですからあったと思いますけれども、ちょっと見た感じは、建設省はおれのところの責任はないんだという、そういう態度に終始したように私は受けとめたんですよ。私はいろいろと評判を聞いてみましたけれども、建設省というのはああいものかというやっぱり批判があることは事実ですよ、これは。だから、その辺をもう少しこれは——大臣だってこれは官僚じゃないですから、政党内閣として田中内閣が生まれて、いわゆる政治というものに対する信頼を得ることがやはり一番大事だと、官僚政治というものにあきているんですよ、これは。そういう意味から、相当な期待を持っているときだけに、私は道路局長の発言というか談話というか、若干国民の気持ちにそぐわなかったと思うんですが、どうですか。